>> 8月3日

佐(←)政
出会い



俺の誕生日は夏休み真っ盛りだ。
友達は居ないわけじゃないが(現に派手なデコレーションメールが届いている)この暑さじゃ家をでるのも億劫で祝いにくる奴は居ない。ちなみに全員夏休み明けに祝ってくれる。

そういう俺もエアコンで冷えた部屋でだらだらと過ごしていた。

夕方、アイスが食べたくて家を出た。日中からは温度も下がっていたが暑いことには変わりない。速足でコンビニを目指した。


コンビニは意外にも客が俺ひとりだった。レジには奇抜な髪型の金髪の女が暇そうに立っている。少し涼もうと雑誌を立ち読みしていると後ろから話し声が聞こえた。
レジの交代らしい。

なんとなくレジを見てみると、飛び込んだのは橙。あまり見かけないその色に驚いた。いや、今は別段珍しい色でもないのかもしれないが男のそれは何故か俺を惹き付けた。

男は俺の視線に気付いたようで、にっこりと100%営業スマイルを浮かべた。少しばかりやる気のないそれに顔が熱くなった。


おかしい、なんだこれは。
心臓が、うるさい。
視線を雑誌に戻し、
熱が冷めるのを待った。

へんなやつだと思われたかも。


…変だって思われたくないなんて意識してるみたいじゃんか!


そんなことをぐるぐる考えてる俺はやつが俺を見て微笑んでるなんて気付きもしなかった。







これは神様がくれた誕生日プレゼントかも。なんて思った俺は乙女なんだろうか。















ちなみに伊達は高校生で真田とかと仲良し。
佐助は大学生でコンビニのバイト。
真田とは従兄弟。
幸村から伊達のこと聞いてて伊達を知ってるっていう裏設定。

そして伊達は佐助が奥に一旦引っ込んだ時に逃げるように帰りました。
アイスを買わずに。

いつか続きを書く、かも

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