隣でニコニコと笑っている女の子にツナさんは頭が上がらない、ご様子。

二人の間には特別な何かを感じます…!!
ハルなんかが割って入る隙間なんてないくらい!
胸の奥がズキズキズキと痛んで、あぁ、ハルのハートはブロークンです…っ!!

ガクリ、地面に膝をつけて落ち込めば上からハルを呼ぶ声。
もしやと思い見てみれば、そこにはやっぱりラブリーなリボーンちゃんがいました。



「何やってんだ、ハル」

「リ、リボーンちゃん…」

「あの女を見たんだな」

「はひ…っ!そうなんです、リボーンちゃん!あの女の子は一体どこのどなたなんですかっ!?」

「知りてぇか」

「もちろんです…!!」

「ツナとは生まれる前から一緒にいる大切な存在だ」

「へ……!?」

「止む終えず離れ離れになっていたが、つい最近、めでたく再会したんだぞ」

「……!!」

「で、今は一緒に暮らしてるんだ」

「やはり同棲していらっしゃるんですね…!!」

「……ツナの双子の姉なんだぞ、と、耳に入ってねぇな、ハル」

「…ー…!!」



生まれる前から…?止む終えず離れ離れ…!?
そ、それはまさか!前世の恋人という事ですか!?
ミラクルな出会いをして、めでたくゴールイン!してしまったんですか…!?



「そ、そんな…、ツナさぁぁぁん!!」

「……、諦めるのか」

「はひっ!?」

「このまま静かに引き下がっていいのかっつってんだ」

「……」

「ツナに相応しい奴か、気にならねぇのか?」

「それは正直、気になります…!!」

「………」



にやりと微笑むリボーンちゃん。
あぁ、その微笑みはあれですね、ハル自身で確かめろと言って下さっているに違いありません!

ハルは決めましたよ、リボーンちゃん!
明日のお休みは、あの女の子とツナさんを調査します…!!


***


そんなこんなで日曜日。
今日は思い切って朝からツナさんのお家に来てしまいました!
正直、あの女の子が出たらどうしようと思っていたのですがリボーンちゃんがハルを迎えてくれました。



「おはよーございます!ハルです!」

「ハル、早いな」

「当たり前です!リボーンちゃん、それでツナさんは……というか、あの女の子はどちらに…?」

「今日は並盛商店街に出掛けたぞ」

「はひっ!?デ、デートですか!?」

「……」



こ、こうしてはいられません!
ハルはリボーンちゃんの案内でダッシュで並盛商店街へと向かいました。

すると、そこには仲睦まじい姿のお二人。
お買い物をしている真っ最中でした…!



『ツナ!あの服、可愛い!』

「入る?」

『うん!見たい!見てもいい?』

「別にいいよ」

『ありがと!』

「……(ツ、ツナさん!)」



女の子はツナさんの腕に手をかけ洋服屋さんの中へ。
その洋服屋さんはどう見ても女の子向けの洋服屋さんです。
洋服を選んではツナさんに見せて意見を聞いています。



「……っ」



これって、どこからどう見てもデートじゃないですかぁぁ!!
ハルもツナさんにお洋服を見立てて欲しいですーっ!!



『ねっ、お揃いの買おうよ!このパーカーならツナも似合いそうー!』

「に、似合いそうって、ここの洋服って女物じゃないの!?」

『これなら別に男の子が着ても大丈夫じゃない?』

「えーっ」

『何もピンクを着てとは言わないしさ!色も青とか…あっ!オレンジも捨てがたい!どっちがいいかな』

「オレンジが似合うと思うな」

『じゃあ、ツッ君は青でいい?』

「ちょっ、お揃い決定ーっ!?」

『いいじゃない!お母さんもお揃い着てると喜ぶし!』

「そ、そうだけどさ…!」

『たまにはいいでしょ?ねっ?』

「う…。仕方ないなぁ…」

『わーい!』

「……!」



お母さん!?ツッ君!?
な、何なんですか!お二人は、もう既に将来をお約束した仲なのですか!?
お母様公認の仲なのですかぁぁ!?

しかも、しかも…!!



「お揃い…!ハルもツナさんとお揃いしたいですっ!!」

「すりゃあ、いいじゃねぇか」

「でしたら今度、なまはげをプレゼントしましょうかね、どうでしょう、リボーンちゃん!」

「お前はなまはげばっかだな」

「でしたら!屋形船の方がいいでしょうかっ」

「コスプレから離れろ、ハル」

「あぁ!移動しちゃいましたよ、ツナさん達!」

「また聞いてねぇな、たくっ。」



今度はどちらに行くんでしょう?
あっ、ペットショップに入りました!

ハルも犬の被り物を被って距離を置いて入ることにします!
無邪気なチルドレン達の視線が集まってリボーンちゃんはハルから離れていきましたが細かい事を気にしていられません!

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