「へへ、奈都、久しぶりー!」
「久しぶりだね、セシル!」
「あなた達、知り合いだったの」
「うん!お父さんとイタリアに住んでた時にね!」
「え?なっちゃん、イタリアに、住んでた、の…?」
「言ってなかったっけ?お父さんが石油掘りに行ってる間はずっとイタリアに住んでたんだ」
「い、イタリア…」
「どうしたの、歌雨」
「ずっと思ってたんだけど、さ」
「なに?」
「奈都もそっち関係だったりするの…!?ツナみたいにビューンと飛んだり凍り漬けに出来たり…まさか実は奈都にも黒い部分があったり…!?」
「え?ツナが飛んだり出来る訳ないじゃない、歌雨、どうしたの?」
「…!ご、ごまかしてる!?それとも本気でそう言ってる!?」
「え?えーっと…」
「歌雨が変なのはいつもの事だから気にしない方がいいわよ、奈都」
「疲れてるの、歌雨?セシルのお菓子あげるよ!」
「だ、大丈、夫?」
「ちがーう!あぁ、もう!みんなまとめて十年後に来ちゃえばいいのに!」
end
2011/05/21
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