「ねーねーかがみん」 「それらき☆すたのパクりじゃねーか」 「わーかがみんがらき☆すた知ってるとかうけるー……つーかきもっ」 「テメーが読めって押し付けてきたんだろーが!」 「てゆうか本題なんだけどね」 「スルーかよ」 「君は帰国子女らしいじゃないか」 「いきなり口調がうざくなったな」 「ツッコミも下手だねかがみん」 「ウルセー!」 「まぁそんなことは置いておいて、君に質問だ」 「いやいきなりなんだよ」 「君はマクドナルドが好きかい?」 「半ば諦めてたけどスルーか」 「きっとばかがみくんのことだ。好きなんだろうね。てゆうか、この前黒子くんといるところを偶然目撃したよ」 「オイ、お前今ばかがみっつったよな」 「いちいち細かいなぁ。モテないぞばかがみくん」 「大きなお世話だ!つーかやっぱばかがみっつったよな!」 「あーもーうるさーい!図体も声もばかでかいんだから。あんたばかで構成されてんじゃないの」 「つくづく失礼なヤツだな!!」 「オッホン。つい取り乱してしまったが、マクドナルドが好きな火神くん。わたしはマクドナルドが嫌いだ」 「このキャラほんとなんなんだよ……」 「大体あのハンバーガー、小さいと思うのだよ!」 「口調が緑間化してきたな」 「あの小ささじゃ満足出来ないのだよ」 「今ちょっと意識しただろ」 「もう!火神くんはいちいちツッコミが細かいなあ。とにかくさ、私マック行ったら10個は食べないと満足出来ないんだよね」 「あー。まぁ、オレももっと食うけどな」 「でしょ?実際さ、高いんだよね、そうなると。しかもあんま美味しくないし。モスのが好き〜」 「確かにアメリカの方が満足できたけどな」 「で、本題とか言ったけど実はこれ余談でね、マックのキャラクターいんじゃん、ドナルド」 「ドナルド?」 「ネズミーのでなく」 「あのアフロのだろ」 「そうそう。あれさ、子供心に怖かったんだよね。どう?」 「まぁ、ちょっとは不気味なんじゃねーの」 「おお、やはり火神くんもそうなんだね!ということは君はあまりグローバリゼーションの波に飲まれていないということか」 「いやいきなりなんだよ!話読めねーんだけど!!」 「だから!帰国子女はグローバリゼーションに染まっているのか確認したかったの!」 「いやグローバリゼーションに染まってるってなんだよ!」 「んー。例えば、世界の大都市の何処へ行っても、東京と同じように高層ビルが立ち並び、ファストフード店のある光景が見られるでしょう?それこそがまさにグローバリゼーション!」 「……」 「おや、まだわからないというような顔をしているね?ばかがみくん」 「果てしなくうぜぇ」 「まぁつまりだよ、日本人は今白米派よりもパン派の方が多い。このように独自の文化が個性を失い、そのうち世界は均質化され、無国籍風の様式になってしまうかもしれない訳で。その国独自の文化や好みに戸惑わなくなる事は、怖いってことなんだよ」 「……で、ドナルドと何が関係あるんだよ」 「いや、まぁ、ドナルドは例えとして出しただけでね。火神くんは日本人としての心を失っていないかなあと」 「ドナルドを怖いって思うのが日本人っておかしくねーか?」 「うん、まぁそうなんだけど。昨日ドナルドの夢見てさ、小さい頃怖かったこと思い出して。でもそれだけ言うのもあれだから、理屈並べ立ててみた」 「んでそんな回りくどいこと……頭良いアピールして俺のことバカにしたいのかと思ったぜ」 「あ、気づいた?」 「テメッ……」 「あっはは、冗談冗談。火神くんってほんとおもしろいよね。からかいたくなる……でもさ、ただの照れ隠しなんだよ。いい加減気付けばーか」 「……は?」 「じゃね!」 「なっ……オイ!」 頬を真っ赤にして走って行く姿をぼうっと見送ることしか出来なかった。 なんせ、彼女の余裕のない表情を見るのは初めてだ。 「追わないんですか?」 「うおおおおう!黒子!?いつから居たんだよ!?」 「ほんの少し前です。それよりも、追って返事をした方がいいんじゃないですか?火神くんも彼女のこと好きなんでしょう?」 「なっ、なんで知ってっ……つーか、やっぱ、今のって、こっ、告白?」 「告白以外には考えられませんけど」 「……行くべきだよな」 「ボクはそう思います」 「……行ってくる」 「頑張って下さい……って、もう聞こえてないですね」 (20091231) (20120921:加筆修正) ×
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