制服の中に入り込んできた手が、下着の胸元から入ってうまい具合に胸をさらけ出す。
そのまま包み込むように揉みあげられて、小さく息を漏らした。


「んっ」


胸の先端に触れられると、途端に声が抑えられなくなる。
廊下に聞こえない程度ではあるけれど、気が抜けなくてそっと高尾くんの制服を掴んだ。

高尾くんはちゅ、と耳と頬の辺りに口付けてから、私の制服を捲り上げる。
熱に浮かされつつも羞恥心が胸に広がったところで、飾りを唇に含まれた。


「ひゃっ…ん」


思わず身を捩りそうになったけれど、高尾くんの腕に腰を固定されて動けない。
離して、と言う風に制服を掴んでいた手を高尾くんの肩へと移動させた。
すると、胸から顔を上げた高尾くんと目が合う。


「…なに?」

「いや…」


言葉を濁しながら肩に乗せていた私の手を掴んで、指と指を絡ませられた。
ますますなんだよこいつ、と眉根を寄せそうになったところで、高尾くんはふっと笑った。


「もっとシて、ってことかなって」

「はぁ!?」


文句は大体高尾くんの唇に飲み込まれる。
キスだけで頭が蕩けさせられてしまうのが悔しいのに、心地よさにいつも負けてしまう。

太ももを撫ぜられて粟立つ肌をごまかすように、高尾くんと絡ませていた手をぎゅっと握った。
すると、高尾くんからも握り返されて、不覚にもきゅんとした。

なんだこれ、と悩む間もなく下着をずらされて秘部に触れられると、くちゅり、と音がして途端に恥ずかしくなった。
聴覚的な刺激にはどうもまだ慣れないのだが、ゆっくり膣口が指を飲み込むと、それどころじゃなくなる。


「っあ、」

「スゲ…」
 
「や、なに…っ」

「あつい、つーか、溢れてる」

「は…うっさ、ひゃうっ…」


自分でも、愛液が溢れ出ているのはなんとなくわかる。
この座ってる体勢も悪いのか、くぷっ、とまで聞こえて恥ずかしいなんてもんじゃない。


「やだ、も…」

「なんで?気持ち良さそう」

「あっ、ふざけっ…も、やだっ…」


力が入らなくて高尾くんの胸に顔を預けていると、絡んでいた手が離れて抱きしめられた。
そのまま中を擦られて、どんどん出てくる愛液に、下着まで濡れてしまってる気がしてならない。


「あっ…」

「スゲ…どろどろ……」


指が引き抜かれたかと思うと、その指をまじまじと見て高尾くんは感想を漏らした。
挿入していなかった指までべとべとになっているのが恥ずかしくて目を逸らす。


「やっべ、興奮する」

「バカじゃないの…」

「や、挿れたらめっちゃ気持ち良さそう」


そう言いながら高尾くんがカチャカチャとベルトを外してるところを、少し期待して待っている自分がいることに気がついた。
いつからこんな女になったの…まだ4回目だけど…いや、もう4回目…。
そんな風にぐるぐる考えている間に、高尾くんは避妊具までしっかり着けていたようで、膣口に熱いものが充てがわれる。

飲み込む瞬間の苦しさと、その後に襲う快感とを思い出して、不安と期待に胸がざわついた。
すると、頬にそっと手を這わされて、高尾くんの方を向かされる。
キスをする訳でもなく、何事かと高尾くんを見つめていると、そのまま親指で頬を擦られた。


「えっ。なに」

「いや…かわいいなって」

「はぁ?」

「挿れてもいい?」

「なにそれ。ダメって言ったら挿れないの?」

「それはねぇかな」

「でしょ。さっさとすれば」

「ハハッ、そうする」


いきなりなんなんだこいつはと、先ほどの緊張もどこかへ消え去ってそう思ったたところで、そうする、と高尾くんはニヤリと笑った。
それに身構える間もなく、腰を引き寄せられて、ぐぷり、と身体が陰茎を飲み込んだ。

苦しい、けど、訳がわからないくらい気持ち良い。
いつもより膣内が狭まる体位のせいで、直接的に感じて頭が痛い。


「まってっ…やだ、むり…ひあっ」


高尾くんにしがみつきながら、頭を振って必死に拒否を示す。


「こえ、つらいって…あっ、やぁっ」


声を抑えるのが難しくて、必死で止めようとすると息まで詰まる。
苦しくて涙が滲んできたところで、高尾くんの指が目尻の涙を拭った。


「このまんまじゃねーと、バレっかなーって思ったんだけど」

「え…?」

「ヤってんの」

「……」


それは、確かに、廊下から中を覗かれても、この体位ならなんとなく、誤魔化しがきくかもしれない。


「……でも、動いてたらバレるでしょ」

「だよなー」


じゃ、いっか。高尾くんはそう言うと、繋がったまま椅子から立ち上がった。
ひいっ、と思わず高尾くんに抱きつくと、隣の机の上に座らされた。
先ほどの机にはまだ食べかけのお弁当があったからだろう。
そのままがっと太ももを開かされ、高尾くんのソレが入っているのが見えてしまう。


「やっ…なにす、ひゃあっ」


恥ずかしさなんて束の間で、そのまま身体を倒されると同時に腰を打ち付けられて喘いだ。
高尾くんの首に腕を回して抱きついたまま、廊下に聞こえない程度に声を出して、身体を廻る快感を発散させる。
自分の声よりも結合部のぐちゅぐちゅと鳴る音の方が大きく感じて、より学校でシているという事実を認識させられている気がする。


「マジ、イイ声してんね、亜由美ちゃん」

「なにっ、あっ…そこ、やだ…」

「ん?きもちいい?」

「ふあっ…ん、だめっ」

「こう、だろ?」

「ひああっ。やめっ…てぇ、あっ…やっ」

「普段の落ち着いてる声も好きだけど、」

「だめっ、も…ひゃっ、ん、それっ…」

「感じてる時の高い声も好き」

「あっ、バカな、こと…言わな、でぇっ」

「イく?」

「んっ、イっちゃ…ああっ、も、やあぁっ」


いい所を重点的に攻められて、ふわっと一瞬だけ意識が飛んでから脱力した。
瞼が重くて開ける気にならないけれど、顔に何度かキスを落とされたので嫌々目を開いた。


「……元気そう」

「まぁ、男子高校生ですから。まだまだ」

「うざ」


私の冷たい視線なんて気にも留めず、腹の立つニヤニヤ顔で唇を重ねられた。
行為をした後に襲う後悔が、回数を重ねる毎に薄くなっている気がしてならない。


(20130222)



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