ろぐ | ナノ
「臨也さん、ちょっとわたしの論理を聞いていただけますか」

「うん、くだらないことなら後にして。俺今忙しいから」

「くだらなくありませんわたしの今後の人生に大いに関係のあることです」

「(…めんどくさ)」

「(あ、今絶対めんどくさって思った)」

「いいよ、聞くから手短に頼む」

「じゃあパソコンから目離してください」

「……」

「何その不満そうな顔。…えーとですね、わたし将来に必要なのは学力ではないと思うんですよ」

「は?」

「いや学生であるわたしが言うのもおかしいんですけどね」

「まあね」

「で、わたし的に言わせてもらいますと、社会人になって大事なのはやっぱり友人だと思うんです!あ、臨也さんの前でこんなの言っちゃってごめんなさい」

「何それどういう意味」

「そういう意味。えっと、だからわたしは今の学校生活、勉強よりも友達を大事にしたいわけなのです!」

「ふーん」

「……ってことで臨也さん、ゲームしましょ。今日は負けませんよ!」

「はいはい、君の期末が終わったらいくらでも相手してあげるから」

「やだ!いま!」

「勉強しないと順位下がるぞ。桃乃は努力型だし」

「その努力が尽きたんです。わたしもう勉強できません」

「…あと少しの我慢だろ?すぐに終わるじゃないか」

「…臨也さんは勉強してましたか?」

「あー、うん。もちろん(忘れたけど)」

「うそだぁ。臨也さんって天才型だもん。要領いいからなんだってすぐ覚えちゃうんだ」

「……」

「臨也さん、ズルい」

「正直俺にとっちゃ桃乃が欠点とろうが留年しようが退学になろうがどうでもいいよ」

「な……いくらなんでもひどくないですかソレ」

「だって関係ないもん。でも一緒に住んでる以上、少なからず俺にも責任ってモンがあるわけだ」

「…そうですね。うちの親は臨也さんを信用しきってわたしをここに預けてるんですから」

「わかってるなら俺の顔も立ててよ。新宿の情報屋が女子高生1人まともに育てられないなんて、笑い話だろう」

「育てるってなんですか、わたしは子供じゃありません」

「子供だから」

「ふんっ」

「とにかくさ」



「何も学年トップになれって言ってるんじゃないんだから。頑張ってくれたらいいんだよ」

「…何点とっても怒らない?」

「怒ったことあった?」

「ない」

「だろ?」

「…臨也さん」

「ん?」

「……頭、撫でて。頑張ってって言ってください」

「……(珍しい。甘えてる)」

「……」



ポンポン、



「頑張ってね」



(臨也さん!テスト頑張ってきました!)(お疲れさま)
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110705//由井さまがテスト頑張ってらっしゃるようなので、ちょうどわたしも期末期間だから書きました
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