『そういえばさっき先生たちが掲示板になんか貼ってたけどなんだったんだろ』 なにげなく呟いた疑問。コーラを飲んでいた臨也はちらりと視線を向けたあと、少し間をあけて返事をする。 「期末考査の順位発表じゃない?」 『あ』 私としたことが…うっかり忘れてた!もう結果が貼り出されたのか。今回こそ臨也を抜いて万年2位の座を捨ててやる!…なんて言ったって今回もやっぱり臨也には敵わないんだろうなぁ。1位になれるほど出来がよかったわけじゃないし。 『(でもやっぱり気になる)臨也ー見に行こう!』 「わざわざ万年2位を見に?莉子ってドMだったっけ」 とりあえず臨也のわき腹を殴ってから私たちは掲示板を見に行った。 ♂♀ 〈期末考査順位発表〉 1位 折原臨也 ・ ・ ・ 4位 折原莉子 『……』 「……」 『……え、ちょっと待ってちょっと待って』 「……」 『ねえ臨也、見えてる?』 「…見えてるけど」 『じゃあ私の名前はいずこ?にっくき"2"という数字の横には見当たらないのですが』 「上から4こ目のところに見当たりますね」 『…わ、ワッツ?いやむしろワァイ?』 「俺に聞かれても」 『W折原はどうしたあああ!!』 そう叫んで莉子は大袈裟にも床に膝と手をついた。ガクッ、なんて音さえ聞こえそうなその態度に周りはおろか俺さえも若干引いている。それにしても莉子が4位ねぇ…確かに今回の考査で手を抜いてるところは多々見えたけど(本人は気づいていないかもしれないが)まさかここまで下がるとは。 『万年2位の座を捨ててやるとは意気込んだけどこういう形で捨てたかったんじゃない……ってゆーか返して……』 「(そんなこと考えてたのか)」 『4位…4位って……!臨也は変わらず1位なのに私だけ4位…!』 「……」 隣でボソボソ言いながらうなだれる莉子は放っといて、2位と3位の名前を見る。まあどうせ今莉子を抜くくらいなんだから前回3位や4位をうろうろしていたやつらだろうな。 「……あ」 『?どうしたの臨也……私の名前を持ち上げてくれるの…?』 「そうじゃなくて、莉子も見て。2位と3位のやつら」 『そんなの見たっていまさら………ん?2位も3位も…梶原…?』 莉子の言うとおり。俺と莉子の間に刻まれた名前はどちらも名字が梶原だった。折原、梶原が梶原、折原。…偶然? 「「見たか折原ツインズ!」」 『!…だ…誰ですか?』 「わたくしたち、」 「僕たち、」 「「梶原ツインズ!!」」 『……』 「……」 現るる双子 (ネーミングセンス…) ──────────── 1207//ネタ切れなのバレましたかそうですか back |