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《痩せたい女の子と青峰》


『…痩せたい』

「痩せたい?」

『うん。ダイエットしたい』

「なんだよいきなり」

『太ったの!3キロも!』

「ふーん。別に見た目にはわかん……いや、待てよ」

『えっ』

「なんかお前…顔丸くなった?」

『!!』

「よく見たらアゴにも肉がついてきて…」

『青峰のブワカァアア!』

「ブフッ!いってぇ!なんだお前!」

『デリカシーってもんをあんたは知らんのかぁ!年頃の女の子になんでそんなこと言うのー!?』

「つーかお前からその話題ふってきたんだろ!?」

『…うっ、ひぐっ……気にしてるのにぃ……うえーん!』

「な、泣くなよんなことで!」

『ううっ…ひっく…』

「……ま、まあアレだ。オレはお前がたとえ何キロ太っても好きだぜ?」

『ずび、そんなのうそだ。青峰だってわたしが本格的なデブになったら離れてくに決まってる』

「離れねえよ」

『…ほんと?』

「あたりめーだろ。それに…」

『それに?』

「お前が痩せたら、ただでさえ無い胸がさらになくなるかもしんねーし」

『……………』

「なっ!だから痩せる必要なんてねーんだよ!」

『……………』

「んあ?どーした?」

『…嫌いっ』

「はあ!?」


(オイなんだよそれ!)(嫌い)(こっち向け!オイ!)(ばかっ)




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