上野と下沢っていう大学生ふたりのはなしを日日妄想しているのですが、そのなかから今現在デジタルになってるやつをそのまま全部あげたいとおもいます誰得


上野と下沢
ルームシェアなう
大学での接点はぜーろー

爆発までの秒よみがはじまる。
警戒しろ、警戒しろと電子音が部屋中にこだまする。ひどい音だ。よくこれな壁のうすい部屋でまわりから苦情がこないものだと毎朝のことだがおもってしまう。
同居人の下沢が……


「なあ、こっちの人って商品とかツリもらうときにお礼とかいわんの」

インディゴのウィンドブレーカーがなんだかなぜかとっ手を持たれることなく左手に握りこまれた布製のエコバックもわずらわしそうにぼってりとした体をゆすっている。

「レジのおねえちゃんになんかめっちゃほほえましい目でみられてんけど、って笑うな上野」

大学進学を期にひとり暮らしをすることになった。部屋さがしにいった不動産屋で意気投合した元大阪府民 はじゃんけんが弱かった。

つめたいとこやわとーきょー
コンビニに財布を落とす
あかん、こんなつめたい国やったらぜったい帰ってきよらへん大阪だったらかえってくんの
なにゆうてん。帰ってくるわけないやん
かわいい女の子が息をきらしてもってきてくれる
ありがとお



なあ、夏休みいっしょに大阪いけへん
彼女 束縛つよい

上野上野と連呼していた声はいつのまにか子どもみたいな泣き声にかわっていた。うえーん。はいはいとあやすように背中をたたいてやる。しばらくしたら落ちついてきたのか、うえーんの長音符の間隔がせまくなり、また徐々に上野にもどっていく。