20-02
遠回りしすぎて、遅くなってしまったけれど、やっと立てたスタートライン。
もちろん、まだ悪い噂もあるけれど、太一と一緒なら大丈夫だと思える。
遠回りした分、相手の気持ちを理解出来るようになって、前より思いやりを持てるようになった気がするから。
喧嘩しても、逃げないでお互いに歩み寄って、支え合って生きていく。
それが私たちのあり方だった。
それは今までもこれからもきっと変わらない。
「太一、ありがとうね。」
「ん?」
「約束、守ってくれて。」
「おぅ!」
願わくば、私の隣を歩くのは生涯あなただけでありますように。
Just for you.
私の隣はあなたのためだけ。