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20-01

「そういえば、八神先輩の話聞いた?」
「え、なになにー?」
「八神先輩、佐藤先輩の悪口言ってる子に説教したらしいよ。文句あるなら、俺に言えって。」
「なにそれ!」
「なんかね、佐藤先輩を傷つける奴は許さないから、とか言ってたんだって!」
「えー、ちょーカッコいいー!でも、あの二人、ホント相思相愛って感じだもんねー。」
「ホントホント。お似合いだよね!キャプテンとマネージャーなんて少女漫画みたい!」

部活中、ドリンクの準備をしていると、そんな会話が聞こえてきた。
太一、そんなことしてたんだ。
有言実行の彼らしいと言えば彼らしいけど、ちょっと照れ臭くなる。

「純ー!」

タイミングがいいのか悪いのか、休憩に入ったであろう太一が来た。
さっきの話のせいで顔が赤いのに。

「なんか、顔赤くね?」
「太一のせいだもん。」
「なんで俺?!」
「なんでも!!」

なんだか納得言ってない顔をしてたけど、理由は教えてあげない。
だって、恥ずかしいもん。

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