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18-02

「太一、ごめんね…」
「純?」
「私、傷つくのが怖くて、嘘ついてた…でも、それで、太一のこと傷つけてた。」

我ながら、ひどい女だと思う。
自分勝手に行動して、太一の事を傷つけて。

…でも、でも。
そんな私でもまだ好きだと言ってくれている。
私も素直になろうと思う。

「私も太一のことが好き、です。」
「純…じゃあ…俺と付き合って、くれるのか…?」

まだ不安なのか、太一の声が震えてるのが分かる。
そんな太一を早く安心させたくて、うん!と精一杯頷いた。

「純!」

いま、私は太一に抱きしめられてる。
本当はずっとこうしたかった。

「俺、ずっとこうしたかった。だから、いま、すっげぇ幸せ。」

太一も同じ気持ちなんだと思うと胸があったかくなってくる。
気まずさなんて、いつの間にかどこかに飛んでいった。

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