middle | ナノ
18-01

信じてみたい、と思う。
でも、それを怖いとも思う。
私には傷つく勇気がないだけ。

「俺はお前の本当の気持ちを教えて欲しい。俺は純の良いとこも悪いとこも知ってるから、一生好きでいる自信がある。それに、純を守りたいって思ってる。だから、だから…」

プロポーズとも取れるこの言葉。
一生好きでいてくれる?
気持ちは変わらない?
私のこと、守ってくれるの?

太一の目が真剣で、この言葉を信じて見たくなる。
でも…

「純、俺らは気まずくなんかならねぇ。ずっとそばにいる。」
「太一…」
「万が一、気まずくなっても、お互いが歩み寄ろうとすれば、元に戻れる。」

そうだ。
太一と会うのが気まずいなんて、何回もあったじゃんか。
そして、その度にお互い必死になって仲直りしてたじゃんか。
なんで忘れてたんだろう。

「それに、周りの奴になにか言われても、俺がいる。もし、苦しくなったら、俺に言えばいい。俺がなんとかする。」
「なんとかって…」
「具体的にはわかんねぇけど、俺はお前のこと守りたいんだ。」
「なにそれ。」

太一の答えに思わず笑ってしまった。
よく言えば真っ直ぐ、悪く言えば無鉄砲な太一。
…でも、太一は昔から有言実行の人だったじゃん。
きっと、この言葉も嘘じゃない。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -