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15-02

「告白、したの?」
「んだよ、悪いかよ…」

するつもりなかったのに、つい言っちまったんだよ!
いや、いずれはするつもりだったけどさ。
てゆーか、ヤマトから聞いてないのかよ。
…こいつ、そーゆーことは勝手に言ったりしない奴だったな。

「純はなんて?」
「ごめんって言われた。んで、傘だけ俺に渡して走って逃げられた。…なぁ、これってやっぱNOなのか?」
「それは純に直接聞きなさいよ。」
「…純が俺と話してくれねぇんだもんよー。さすがの俺も凹むっつーの。」
「それより、太一。全く違う話になってるわよ。」

俺の話は無視かよ!と心の中で突っ込んでみる。

空の話によれば、なぜか純と俺が別れた、って噂が広がってるらしい。
しかも、俺が純を振った、みたいな。
…付き合ってすらねぇのに。

「んだよ、それ…」
「その告白シーンを見たサッカー部キャプテン様のファンが勝手にそう解釈したんじゃないの?それに、あんたたち、最近よそよそしいっていうか、距離置いてるみたいだし、その噂に拍車をかけさせてんのよ!」

どうやら、その噂は純のことを貶す内容のものが多いらしく、それを耳にした空は俺(のファン?)に原因があるということで、俺のところに来た、ということらしい。

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