14-01
昨日のことを話し合うつもりだったのに、純は学校に来なかった。
担任に聞けば、どうやら熱を出してしまったと純の親から連絡があったらしい。
純の親はズル休みとかさせるタイプじゃないし、本当に熱が出たんだろう。
…傘、俺が借りちまったもんな。
とにかく、俺の告白のせいで休んだわけではないらしいから、一安心だ。
いや、ある意味では俺の告白のせいなんだけど。
一安心したのも、束の間。
次の日、元気になった純は俺の告白をなかったことにしていた。
たまたま、俺がそう感じただけかもしれない。
と持ち前の前向きさで考えたが、その日以降、告白の話を出すこともなければ、二人っきりをとことん避けられる。
純は明らかに俺のことを避けているとしか思えなかった。