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13-01

「おはよーございまーすっ!昨日は休んじゃってごめんなさいっ!」
「あ、純先輩、はよーっす!もう体調いいんすか?」
「ばっちりばっちりー。太一も迷惑かけてごめんねー?」
「あ、あぁ…」

今日一日、考えに考えを重ねた結果、私は昨日のことをなかったことにした。
太一の性格上、私がなかったことにしてしまえば、太一からもあの話を切り出すことはしない。
そう考えた私は最低だけれど、そうするしかできなかった。

そして、私のその考えが当たったからか、太一もいつもと同じように対応してくれた。
それでも太一と目を合わせないのは、目を合わせると太一への罪悪感が増すからだ。

ごめん、ごめんね、太一。
大好きなのに、傷つけてごめん。
自分のことしか考えられない私でごめん。

心の中で謝っていた。

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