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06-01

今日は一人で学校へと向かった。
いつもなら、純と二人で学校に向かうんだけど、昨日の時点で今日は部活行けないから、と断りをいれられていた。
俺が純といたいから、という俺のエゴで半ば無理矢理誘ったサッカー部のマネではあったけど、純が体調不良以外で部活を休むなんてことなかった。
昨日の時点で休むって決まってたってことは体調不良ではないんだよな、きっと。
なにかあったのだろうか?

俺のその疑問は顧問の口から発せられた言葉で解決した。

「というわけで、佐藤は今日一日、女子テニス部に行ってもらうことになった。」

どうやら、今日は女子テニス部の手助けに駆り出されているらしい。
女子テニス部と聞いて、頭に思い浮かぶのは空の顔。
空が純に頼み込んだってところか?

俺の気持ちを知ってるんだし、どうせなら、あの新人を連れてけばいいのに。
口には出さずに心の中で呟いておいた。

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