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05-02

「純ちゃん、今日はありがとう。本当に助かったわ。」
「いえ、そんな…お役に立てたのであれば、嬉しいです。」

やはり、同じ学校の運動部ではあるが、使う道具も収納場所も違うため、いつも通りとはいかなかった。
それでも、時々空たちに教えてもらいながら、なんとかやり終えることができた。

「もし、サッカー部辞めることになったら、うちに来てね。」

冗談とはいえ、テニス部の部長さんにそう言われて、嬉しい気持ちになる。
一年と数ヶ月やってきた、私のマネージャーとしての仕事は間違ってない。
そう言われた気がした。

「純、今日は本当にありがとう。」
「ううん。役に立てたならよかった。」
「すごく助かったわよ!本当、テニス部に来て欲しいくらい!!」
「ふふ、考えとく。」
「そんなこと言って、どうせ考えないくせに。」

やっぱり空には隠し事が出来ない。
私はサッカー部から離れられない、ってことを空はわかってるんだ。
だって、今日だって見えるわけないのにテニスコートからグラウンドの方を見ていた。
気にしたって仕方ないのにね。

「早く明日になるといいわね。」
「うん。」

明日になれば、またみんなに会える。
それだけで明日が待ち遠しくなった。

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