Taichi.Y | ナノ

1時間前

ただいまの時刻、10時45分なう。
晩ごはんも食べた。
お風呂も入った。
あとは太一がお風呂から出てくるのを待って寝るだけ!


いやいやいや。
大好きな恋人の誕生日を寝ながら迎える人がどこにいる!
明日はせっかくの日曜日なのに!
しかも、大事な後輩の誘いを断っているのに!
寝てしまうのはあり得ない。
かと言って、1時間15分という微妙に長い時間、することもない。

いや、無くはないんだけど、女の私から切り出してもいいものなの?!
でも、それ以外に寝ずに済ます方法はないんじゃないか、と思う。
現に私がお風呂に入ってる間に太一は寝てしまいそうだったし。
うーん、どうしたものか。
てゆーか、どうやって誘えばいいんだろう?

「純、おまたせ。」
「あ、お、お、おかえりっ!」

いつの間にかあがった太一に驚き、変な声が出てしまった。

「なにどもってんだよ。」

そう言って、髪をかきあげる太一があまりにもセクシーでカッコよすぎて、

「なに、俺に見惚れちゃった?」

なんて言う台詞に素直に頷いて、気付いたら、太一に押し倒されていた。
あれ、結果オーライ?


2012.07.14 23:00:00
誕生日まであと1時間。


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