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ディアボロモンの逆襲 act.18

「ところで、ヤマトはどうして私がここにいるって分かったの?」
「あー。ちょっとこっち来て。」

ヤマトはおもむろに立ち上がると柵の方へ歩んで行った。

「こーゆーこと。」

柵の下を覗き込むと、窓から大輔たちが顔を出して手を振っていた。

「純さぁーん!」
「純ー!私のことも頼りなさいよー!」
「大輔くん…空にみんなも…」
「ここ、パソコンルームの真上なんだよ。窓際にいたら、お前らの声聞こえてきた。」

聞 こ え て き た 。
ってことは、え、全部聞こえてたの?!
もしかして、ちょっと嬉しかったとかも聞こえてた?!
一人でわたわたしていると、それがヤマトに通じたのか、

「あいつらにはほとんど聞こえてないから大丈夫。」

と耳打ちされた。

「マジかよー!ちょ、俺が泣いたのバレてねぇよな?」
「さぁ?どうだろうなー?」

ヤマトは私の時とは違って、意地悪そうな顔で答える。
太一は一人で焦りながら、

「ふざけんなよっ!バレてたらヤマトのせいだかんな!」

とヤマトに八つ当たりしていた。

「もー、二人ともやめなよ。昔から成長してないんだから。」

あいかわらず、喧嘩ばかりな二人を見て嬉しくなる。
いつもそばで私のことを見守って、励ましてくれる仲間を持った私はもう一人で泣くことはないだろう。

「みんなー!大好きーっ!!」

大好きな空がいつもより近くに感じた。



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