夏色ドロップス | ナノ

act.03

「私、みんなを助けてくる!」

空たちの視線に耐えられなくなった純はコカトリモンの相手を空たちに任せ、太一たちを探し出すことにした。
途中、服を着るため、シャワー室に寄ったことにより、ヌメモンに襲われかけたが、ロップモンとテリアモンの攻撃により、捕えられることもなく、無事に太一たちの元へ辿り着いた。

「ホントに干物だ…」

太一たちを見つけた純は思わずそう呟いてしまった。

「純!そんなこと言ってないで早く降ろしてくれ!」
「純、頼む!」
「純ちゃーん!!もう喉がカラカラだよー!」

ロップモンとテリアモンにも手伝ってもらい、なんとか無事に太一たちをロープから降ろす。
コカトリモンを倒した空たち、石化が解かれていたパートナーたちと合流し、すぐさま豪華客船を降りた。
すると、目の前に大きなサボテンが現れた。
今度は蜃気楼ではなく、影のある本物のサボテンであった。
そのサボテンはコカトリモンの乗った豪華客船を弾き返したかと思うと、てっぺんに花が咲き、その中から石板が現れた。
そして、その石板は紋章へと姿を変え、ミミのタグの中に納まった。

「これがゲンナイさんが言ってたタグと紋章が惹かれあうってことなのね。」

ミミは紋章の納まったタグを見つめ、不快感を露わにしていた。

「…欲しくなかったのに。私、パルモンを正しく育てられるのかしら…」
「ミミ…」

いくつかの不安を抱えたまま、子どもたちの冒険は続いていくのだった。


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