夏色ドロップス | ナノ

act.05

そして、しばらくして聞こえてきた声。
その声は待ちに待った太一のものだった。

「アグモーン!」
「太一!」
「アグモン!純にトコモンまで!アグモン!進化だ!」
「アグモン、進化!グレイモン!」

アグモンはグレイモンへと進化すると、先ほどのお礼とばかりに攻撃を放ち、ガジモンはその攻撃で川に落ち、そのままどこかへ流されていった。

純たちは子どもたちの手によって、檻から出ることができた。
檻から出た直後、純とトコモンの元へはそれぞれのパートナーが飛びついて行った。

「「純ー!」」
「わわっ!ロッテリア…!!心配かけてごめんね。」
「トコモン!よかった、無事だったんだ…」
「タケル!心配かけてごめん!でもね、純が助けに来てくれたんだよ!」
「結局捕まっちゃったんだけどね。」

コロモンたちも無事に解放され、安堵のため息をついた時だった。

「あー、もしもし…選ばれし子どもたち、聞いてる?」

洞窟から出てみると、空一面にギターを持った猿のようなデジモンの姿が浮かんでいた。
デジモンの名前はエテモン。

「よくもアチキをコケにしてくれたわね!腹が立っちゃったから、この村ごと消滅してあげちゃうわ!ダークネスネットワーク!」

エテモンがそう叫ぶと、どこからか黒い稲妻のようなものが飛んできて、村を襲った。


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