子どもたちが寝静まった頃、パグモンたちはトコモンをロープで縛りあげて、そのまま滝の方へと連れて行った。
滝まであと少し、という時だった。
「ちょっと、パグモン!トコモンを離しなさい!」
「純ー!!」
物音で目が覚めた純がトコモンとパグモンの後を追ってきていた。
「あなたたち、人が寝てる間にそんなことするなんて卑怯よ!トコモンを早く離して!」
「やーだねっ!こいつが進化なんかするから悪いんだ!」
「そうだ、そうだ!生意気だ!」
「そんなの関係ないでしょ?その子はタケルくんの大事なパートナーなんだから!」
理不尽な理由に怒った純が、パグモンへと掴みかかろうとした時だった。
「パラライズブレス!」
「っきゃぁぁ!」
「純!!」
突然、後方から飛んできた電流はそのまま純に当たり、純は気を失ってしまった。
「なにをしてる!」
「お前ら、選ばれし子どもたちを絶対に逃がすんじゃないぞ!」
突然現れたガジモンの命令により、純はトコモンと共に滝の裏にある洞窟の檻へと押し込まれてしまった。
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