村に着くと、そこにいたのはコロモンではなかった。
「ねぇ、お風呂どこ?」
「あれ?コロモンじゃない…よね?」
「こいつら、パグモン!」
「ね、ねぇ、ミミちゃん。ここ、コロモンの村じゃなっ…きゃー!」
純とミミは突然パグモンに担がれ、村の奥へと行ってしまった。
少し遅れて、置いてけぼりにされたロップモンたちに追いついた太一たちはロップモンたちの案内で純たちが連れて行かれた館へと入る。
奥には純とミミのカバンが落ちており、カーテンの奥から純たちの声が漏れてきていた。
「気持ちいいねー!」
「でっしょ−?走ってよかったー。」
太一がそのカーテンを開けると、そこには思った通り純たちの姿があった。
…入浴中ではあったが。
「「っきゃぁぁぁ!!」」
そのため、太一と太一の横にいた光子郎は純とミミによって浴室内の物を次々に投げられてしまうはめになった。
「はいはい、ようこそぉ!」
「ここはパグモンの村ぁ!」
様々なハプニングに見舞われながらも、子どもたちはパグモンの用意したごちそうを食べることになった。
用意されたごちそうはさすがにデビモンの時のようにニセモノということはないらしく、お腹も膨れていた。
「おかしいなぁ、パグモンは意地の悪い性格ちゅう噂やったんに…」
「ただの噂だよ、きっと!」
「あっ!!」
タケルがポヨモンにごはんをあげていると、突然ポヨモンが光り始めた。
光が収まると、そこに現れたのは久しぶりに見たトコモンの姿だった。
「わぁ、トコモンだぁ!!」
「タケル、また一緒に頑張ろうね!」
「うん!」
久しぶりに見るトコモンの姿に子ども達は嬉しさがこみ上げてきた。
そのせいもあってか、子どもたちは食事を終え、しばらくすると心地いい睡魔に襲われ、そのまま部屋で雑魚寝することになった。
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bkm