夏色ドロップス | ナノ

act.02

子どもたちは山を降り、腹ごしらえも済ませた。

「さーて、飯も食ったし、これからのこと決めようぜ!」
「ゲンナイさんはサーバ大陸に来いっていってたけど…」

光子郎がパソコンを開き、サーバ大陸への地図を見せた。
そこは今いるファイル島から明らかに離れた場所にあった。

「行かなきゃいけないのか?」

人一倍心配性の丈らしい考えだった。
ファイル島からはデビモンもいなくなり、黒い歯車も消えた。
島はほぼ一周しており、どこになにがあるのかある程度分かっている。
そして、なによりサーバ大陸にはデビモン以上に強い敵がいる。
子どもたちはここにとどまってもいいんじゃないか、と考え始めていた。

「私はサーバ大陸に行きたい。確かにこの島は安全だと思う。でも、サーバ大陸には私たちの助けを待ってる人がいるんだよ。だったら、私はその人を助けたい。」
「…行こうよ!どんな敵が待っているのかわからないけど、やってみようよ!…きっとエンジェモンもそう言うと思うんだ。」
「純…タケル…」

タケルはそう言うと、手の中にあるデジタマを大事そうに撫でた。
その言葉を聞き、デジモンたちも立ち上がった。

「僕たちも行くよ!タグと紋章があればさらに進化できるんでしょ?そうしたら、きっと太一たちを守ることができると思う!」
「アグモン!」

それぞれのパートナーたちの言葉を聞き、子どもたちもサーバ大陸へ向かう決心をした。
いざ、サーバ大陸へ!


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