夏色ドロップス | ナノ

act.04

ムゲンマウンテンに着き、しばらく進んだ時、突然地鳴りがし始めた。
それとほぼ同時にいくつもの黒い歯車が山の頂上へと向かったかと思うと、巨大なデビモンが現れた。

「デビモン…なのか?!」
「なんで、あんなに大きいのよ!!」
「幻覚とかじゃないんですか?!」
「いや…あれは暗黒の力で巨大化しているのだ…!!」

デビモンは頂上から飛び立つと子どもたちの目の前に着地した。
そして、子どもたちに攻撃を放った。

「愚かな…お前たちはここで滅びる運命だ…」
「ハープーンバルカン!」
「メテオウイング!」

デビモンの背後から、イッカクモンとバードラモンの攻撃が決まった。
まだ合流していなかった丈と空がムゲンマウンテンに辿り着いたのだ。
その隙にデジモンたちは進化する。

「アグモン、進化!グレイモン!」
「ガブモン、進化!ガルルモン!」
「ロップモン、進化!トゥルイエモン!」
「テリアモン、進化!ガルゴモン!」
「テントモン、進化!カブテリモン!」
「パルモン、進化!トゲモン!」

進化したデジモンたちは一斉に攻撃するが、デビモンに敵わない。
レオモンはデビモンに吸収されていたオーガモンによって、倒されていた。
その間にデビモンは狙いをタケルに定める。

「最も小さき選ばれし子どもよ…お前さえいなくなれば、もう恐れる者はいないのだ…!!」
「逃げろ!タケル!」
「タケルくん!!」
「エアショット!エアショット!!」

パタモンは必死にデビモンに攻撃するが、やはりほとんど効果がなく、デビモンの魔の手がタケルへと伸びていた。

「どうして僕だけ…どうして進化できないんだよ!!」
「パタモーン!!」

その時、タケルのデジヴァイスが輝き始めた。
それはタケル、そして、パタモンが待ち望んだ進化の光。

「パタモン、進化!エンジェモン!」

光が収まり、そこに現れたのは天使の姿をしたデジモン、エンジェモンであった。
悪魔のような姿をしたデビモンと対極の存在、まさにデビモンの天敵だろう。

「パタモンが進化した…」

子どもたちはエンジェモンを見つめていた。


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