夏色ドロップス | ナノ

act.02

「ロップモン、進化!トゥルイエモン!」
「テリアモン、進化!ガルゴモン!」

トゥルイエモンとガルゴモンは素早い動きでオーガモンとレオモンの攻撃を交わしていく。
その間にタケルたちと共に太一とヤマトの元へと走った。

「ロッテリア、いつの間に進化できるようになったんだよ。」
「アスタモンと戦った時!それより、どうしよう…押され始めてきてる…」

トゥルイエモンとガルゴモンは攻撃こそ当てられていないものの、レオモンへの攻撃がほとんど効いていない状況だった。
攻撃が当たってしまうのも時間の問題であろう。

「太一さぁーん!」
「光子郎!」
「ミミちゃんも!」
「聖なるデヴァイス、デジヴァイスの力を使うんです!」
「聖なるデヴァイス…」
「これよ、これ!」

そういい、二人が掲げたのはこの島に来る前から身に着けていたあの不思議な機械だった。

「聖なるデヴァイスには暗黒の力を消し去る力があるんです!!」
「そういえば…」
「レオモンに襲われた時…」

太一たちは純がレオモンに襲われた時の状況を思い出していた。
あの時も太一と純のデジヴァイスが輝き、レオモンは正気を取り戻したのだ。

「よし!それなら!」

太一はレオモンの元へ向かうと、レオモンを挑発し始めた。
そして、太一に近付いた時、デジヴァイスをレオモンへと向けた。
すると、レオモンは苦しみだし、背中からいくつもの黒い歯車が姿を現した。

「そういうことか!」
「それなら、私も!」

ヤマトと純も太一の元へと走り、デジヴァイスを掲げた。

「ぐおお…!!私は…私は…!!」

レオモンは苦しみだし、背中からは次々と黒い歯車が飛び出していった。

「ま、まずい!」
「お前の相手はこっちです!」

オーガモンはカブテリモンとトゲモンと戦っていた。

「ぐぉぉおおおおっ!!」

レオモンが一際大きい声で叫んだかと思うと、いくつもの黒い歯車が背中から一気に飛び出し、レオモンの目に光が戻った。
その様子を見ていたオーガモンはそそくさと逃げ出していた。


prev next

bkm
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -