夏色ドロップス | ナノ

act.02

「ロップモン、テリアモン。太一たちから離れてるよー?」
「モーマンターイ。僕たちを信じなさーい。」
「そうだよー、純ー。なにかあったら、僕たちが進化してあげるんだからー。」
「進化、できるの?」
「「わかんなーい。」」

純は軽くため息をついた。

しばらく進むと、雪ではなく草花が広がる場所へと辿り着いた。
一面に広がる綺麗な花たちに純とロップモンとテリアモンのテンションは自然とあがるのだった。

「すごーい!あっちはあんなに雪だらけなのに、ここはこんなにポカポカしてるんだね!」
「なんか懐かしい感じー。」
「僕もー!とぉー!」

ロップモンとテリアモンがじゃれている時、純は足元に違和感を感じた。
ふと足元をみると、そこには懐かしい姿のデジモンたちがいた。

「グミモンとチョコモン!」
「僕たちのこと、知ってるのー?」
「ここ、僕たちの大事なお花畑なの!」

グミモンとチョコモン。
ロップモンとテリアモンは懐かしい名前を聞くと、すぐさま純の元へと戻ってきた。
それと同時に将来の自分の姿を見たグミモンとチョコモンがピョンピョンと飛び跳ね、ロップモンたちは質問攻めをされていた。

「わー。昔の僕たちがいーっぱーい!」
「ねぇねぇ。ロップモンはどうやって進化したのー?」
「気付いたら、この姿になってたからー、わかんなーい。」
「テリアモン、攻撃見せてー!」
「ロップモンもー!」
「「仕方ないなー。ダブルタイフーン!」」

チョコモンたちの質問やお願いを一つ一つに丁寧に聞いているロップモンたちを見て、ちょっと懐かしい気持ちになった。

「ふふ、どこかで見た光景だなー。」

純はピョコモンの村で見たピヨモンとピョコモンのやりとりを思い出していた。


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