夏色ドロップス | ナノ

act.01

「「わーっ!ぶつかるー!」」

太一と純の乗った小さな島は一面雪で覆われた、まるで北極や南極のような場所へとぶつかり、太一たちはそのまま投げ出された。

「うぅー。寒いー!」
「ロッテリア!大丈夫?!」

体のほとんどが埋まってしまったデジモンたちをなんとか救出する。
デジモンたちは手にカチンカチンに凍った、太一と純の服を持っていた。

「俺の服!!」
「凍ってるよー…」
「「僕たちに任せて!」」
「僕はなにもできなーい!」

アグモンとテリアモンの攻撃でなんとか服が着れる状態になった。
服を着ると、太一は単眼鏡を使って、ムゲンマウンテンを眺めた。

「どんどん離れていってる…」
「…ねぇ、太一…あの、さ…」
「ん?どした?」
「見て、ないよね?」
「なにを?」
「し、下着…とか…!!」
「ばっ!み、見てねぇよ!ピンクとか知らないし!」
「〜っ!!太一のバカー!」

太一と純がそんなやりとりをしていると、雪の中から突然雪だるまのようなデジモンが現れた。
デジモンの名前はユキダルモンで、背中には黒い歯車が埋まっていた。

「ベビーフレイム!」
「ブレイジングファイア!」
「プチツイスター!」

攻撃は当たるが、効果はまるでなく、太一たちはすぐさま逃げ出した。
しかし、進んだ先は行き止まりで、すぐ後ろにはユキダルモンが迫って来ていた。

「純!こっちだ!」

太一は純を引っ張ると、アグモンたちと共にスライディングをし、ユキダルモンの攻撃をかわした。
そして、ループシュートでアグモンをユキダルモンの背中へと飛ばし、黒い歯車を外した。
正気に戻ったユキダルモンはヤマトとガブモンの居場所を知っており、そこまで運んでもらうことになった。

「んー。ついたよー。」
「ユキダルモン、ありがとう!」
「サンキュー。ヤマトが落ちたのってどの辺かな?」
「うーんとねー…」

太一とユキダルモンが話している時、純はロップモンとテリアモンに指示されるがままに歩いていた。


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