夏色ドロップス | ナノ

act.06

「あがいても無駄だ。お前たちには、もう進化するだけの力は残っていない。やれ!レオモン!!」

レオモンの刀が純に振り下ろされる。
その瞬間、二つのベットがレオモンの近くに落ちた。
そして、レオモンの近くにあの機械二つが転がり、まばゆい光を放った。
レオモンが苦しみ出し、しばらくすると、その光は消えていった。

「邪悪消滅!!」

レオモンの目には光が戻っていた。
そして、機械を手に取ると、それを太一と純に手渡した。

「君たちが選ばれし子どもたちだったのか」
「あの、その選ばれし子どもたちって?」
「まずい…」

デビモンは片手をあげると、子どもたちの乗ったベットを操り出した。
子どもたちは振り落とされないように必死にベットに捕まっていた。

「獣王拳!」

レオモンがデビモンに向かって、攻撃を放つと、子どもたちの乗ったベットはバラバラに飛ばされてしまった。

「少年少女よ。ここは私に任せて逃げろ。君たちはこの世界にもたらされた唯一の希望なのだ。生き延びてくれ。」

そう言うと、太一たちを小さな島に乗せられた。
その島は海の流れに乗り、ムゲンマウンテンからどんどん離れていった。

「縁があったら、また会おう!」

それだけ言い残すと、レオモンはデビモンへと立ち向かっていった。

「「レオモーン!!!」」

太一たちは離れていくムゲンマウンテンをただ眺めることしかできなかった。


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