夏色ドロップス | ナノ

act.04

「あ!純さーん!お風呂行きましょー!」

探索を続けていると、ミミと空に腕を掴まれ、風呂場へと連れていかれた。
久しぶりのお風呂で純たちは疲れをとっていた。
ゴマモンが女風呂に現れるというハプニングはあったものの、他に変わった様子はなく、バスローブを着た子どもたちは寝室へと足を運んだ。

久しぶりのベッドに子どもたちのテンションもあがる。
九つあるベッドのうち、子どもたちはそれぞれ好きな所にダイブした。

「なんだか林間学校へ来たみたい。」
「みたい、じゃないよ。そもそも僕たち、サマーキャンプに来てたんだ!それがどういうわけか…あ…ごめん。」

丈のささいな発言に子どもたちのテンションは急降下した。

「そうだよな。ただのキャンプに出かけるつもりでみんな家を出たんだよな。」
「俺たちがこのファイル島に来てから、今日で五日…学校や町内会じゃ大騒ぎになってるだろうな。」

ヤマトの発言を最後に子どもたちは黙り込んでしまった。

「今日はもう寝ましょう。デジモンたちも疲れてるし…」
「そうだな…」
「みんな、おやすみ。」

そう言ったものの、純は眠らなかった。
みんなが寝静まった頃を見計らい、ロップモンとテリアモンを連れて、建物の探索に向かった。

「純ー。僕たち、ねーむーいー…」
「起きてからでいーんじゃなーい?」
「そんなこと言わないでー!ほら、ドロップあげるから。他の子達には内緒だからね?」

ロップモンたちはドロップを口にすると一気にテンションをあげた。
ロップモンたちはもっとちょうだい!と言わんばかりの表情で純を見つめるが、純があげることはなかった。


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