イッカクモンは丈と目を合わせると、ユニモンに向かって攻撃を放つ。
「ハープーンバルカン!」
イッカクモンのツノがユニモンに向かって飛んで行くが、動きがすばやいため、攻撃は外れた。
イッカクモンのツノがユニモンのそばを過ぎた時、ツノが割れ、その中からミサイルが出てきた。
そのミサイルは追跡型で、ユニモンの背中に命中すると、黒い歯車が外れた。
そして、イッカクモンはゴマモンへと戻るのだった。
「よかった!みんな無事だったんだね!」
「見直したよ、丈!昨日は悪かったな。」
「丈先輩の勇気がゴマモンを進化させたのね!」
「それは違うよ!丈の勇気というより、オイラが頑張ったおかげだよ、多分。いや、そうだよ!絶対そうに違いない!」
丈はゴマモンの発言を聞き終わると、ゴマモンに目線を合わせ、しゃがみこむ。
「なんだ?やるか?」
「ありがとう、ゴマモン。君のおかげで助かったよ。」
「…え?あ、あぁ。」
「あ、ゴマモン照れてるー!」
「うるさい、照れてなんかないやい!それより、純たちはどこ行ったんだよ!」
ゴマモンの照れ隠しの発言により、純がいないことに気付き、慌てて頂上へと向かった。
そこには座り込んでいる純の姿があった。
「おい、純!勝手に行くなって言っただろ?!…これって…」
「…ファイル島の周りには海しかない…これから、どうしたら、いいの?」
追いついた太一たちも自分たちのいたファイル島が絶海の孤島であることを知り、純同様、落胆するのだった。
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