夏色ドロップス | ナノ

act.04

「ピヨモーン!」

バードラモンは果敢にメラモンを攻める。
子どもたちから離れた位置へとメラモンを追いやった。
メラモンはバードラモンから体が離れると、すぐに攻撃を仕掛ける。

「バーニングフィスト!」

メラモンの攻撃はバードラモンに当たったが、ダメージは少ないようだ。
それを見たメラモンは立て続けに攻撃を仕掛けるが、バードラモンは無事であった。
一瞬、バードラモンがメラモンから離れたかと思うと、翼から炎を放った。

「メテオウィング!!」

バードラモンの攻撃がメラモンに当たり、背中から黒い歯車が現れ、空高く上がり、消えた。
メラモンはそのまま倒れこんだのだった。

「バードラモンの勝ちだ!」
「ピヨモンがバードラモンに進化して、私を助けてくれた。」
「空!!空ぁ!!」
「ピヨモン!!」

二人は強く抱き合い、喜びあった。

メラモンが目覚め、なぜあのようなことをしたのか聞くと、どうやら、黒い歯車が関係しているようだ。
だが、それ以上詳しいことはわからなかった。

「ピョコモンにご飯ごちそうしてもらう約束!」

お腹が空いた子どもたちはピョコモンに出されたご飯を見て、食べるのを躊躇ったが、背に腹は変えられない、と渋々食べるのだった。

「空、もうあんな無茶しないでよ!」
「ごめんね、純…」
「次、あんなことしたら許さないんだから。」
「わかってる。もうみんなに心配はかけないわ。」

空がピンチになったこの日は空と純の仲が深まった一日ともなった。
そして、子どもたちはピンチになると、デジモンたちが進化する。
そう確信した一日だった。


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