「みんなぁっ!!逃げろぉぉっ!!」
子どもたちとデジモンたちは一斉に走り出した。
池にあった船の中に隠れることにしたのだ。
「テリアモン!俺の頭に来い!」
「モーマンターイ!」
全員が無事に船の元へ着きかけた時、空はピヨモンがいないことに気付いた。
ピヨモンはピョコモンたちを誘導していた。
空はピヨモンの姿を確認した瞬間、ピヨモンへ向かって走り出した。
「空ぁっ!」
「ダメだ!危険だっ!!」
純も空を追おうとしたが、ヤマトに手を掴まれ、それは叶わなかった。
「ふぅ…」
「ピヨモン、うしろーっ!!」
ピヨモンがピョコモンたちを誘導し終え、一息ついた時だった。
真後ろまで来ていたメラモンに攻撃されてしまったのだった。
空はそれを見て、一目散にピヨモンの元へ駆け寄り、ピヨモンを抱き上げた。
「空…ピヨモンのこと助けにきてくれたの?」
「もちろんだよ。大事な仲間だからね!」
「ありがとう、空。」
その後ろでメラモンが空に向かって攻撃しようとしていた。
「空!!危ない!!今度はあたしが空を助ける!」
ピヨモンは空を飛び、メラモンへ攻撃する。
「マジカルファイアー!」
しかし、ピヨモンの攻撃は効かず、逆にメラモンの攻撃によりダメージを当たえられてしまうのだった。
「ピヨモーン!!」
「みんなもメラモンを攻撃するんだ!」
「ベビーフレイム!」
「プチサンダー!」
「ブレイジングファイア!」
「エアショット!」
しかし、メラモンは攻撃を吸収し、どんどん大きくなっていった。
「メラモンには炎が効かないのか?!」
「僕に任せてっ!ブレイジングアイス!」
氷の技であるロップモンのブレイジングアイスにより、少し動きは鈍くなるもののダメージを与えられてる様子は見られない。
「俺は燃えてるぜーっ!!」
メラモンは叫びながら、子どもたちの方へ向かってくる。
ロップモンが必死で攻撃しているが、止まる様子はない。
「空が危ないのに…こんなとこで負けてられない!!」
空の腰の機械が光った。
進化の光だ!
子どもたち全員がそう確信した。
「ピヨモン、進化!バードラモン!」
ピヨモンの代わりに姿を現したのは、大きな翼を持った赤いデジモン、バードラモンであった。
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bkm