夏色ドロップス | ナノ

act.01

重力に従い、どんどん落下して行く子どもたち。
目の前まで川の水面が迫ってきているがなす術もなく、もうダメか、と諦めかけたその瞬間。

「マーチングフィッシーズ!」

川の中から色とりどりの魚たちが現れ、その上に不時着し、事なきを得た。
途中、大きな波に襲われながらも、なんとか岸に辿りつくことができた。

「なんだったんだ、さっきの魚は…」
「あれはマーチングフィッシーズさ。オイラ、魚を自由に操ることができるんだ!」
「そうか、お前のおかげだったのか。ありがとう、プカモン。…じゃなくて、えーと…」
「ゴマモンだよ!」
「トコモンは?」
「今はパタモンだよー。」

どうやら、デジモンたちは進化ーある生物の種全体がより高度な種に変化をすることーをしたことにより、姿形だけではなく、名前も変わったようであった。
光子郎のしてくれた説明はよくわからなかったが、雰囲気で頷いておいた。

「ワイはモチモンからテントモンに。」
「あたしはピョコモンからピヨモンに。」
「俺はツノモンからガブモンに。」
「あたしはタネモンからパルモンに。」
「僕はチョコモンからロップモンに。」
「僕はグミモンからテリアモンだよー。」
「そして、僕はコロモンからアグモンになったんだ!」

改めて、自己紹介が終わった所で子どもたちは再び歩きだした。


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