「行ってみよう。もう一度デジモンワールドに!」
「うん、私も行きたい!でも、どうやって…」
「初めてデジモンワールドに行った時はデジヴァイスに導かれたんだ。だったら、今回もきっと!」
丈の言葉に子どもたちはデジヴァイスを寄せ合った。
「頼む。俺たちをまたデジモンワールドに連れてってくれ!」
子どもたちのデジヴァイスが徐々に七色に輝きだし、空に浮かぶデジモンワールドへと光が伸びた。
「この光に乗れば、デジモンワールドへ…」
「うん、きっと行けるよ!」
子どもたちが向かおうと光の中へ入った時、子どもたちの名前を呼ぶ声がした。
その中には純を呼ぶ声も混じっていた。
「「純ー!!」」
「お父さん!お母さん!」
現実世界へと戻ってきても一度も会えなかった両親の声だった。
純の両親は心配そうに空へと昇っていく娘の姿を見つめていた。
「私、頑張ってくるからー!!いってきまーす!」
純はチョコモンとグミモンを抱えながら、そう伝えた。
最後に見えたのは両親の笑顔だった。
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bkm