ヴェノムヴァンデモンが再び立ち上がると、胴体の口の奥から"なにか"が顔をのぞかせた。
その"なにか"は暗黒の力を吐き出し、デジモンたちが倒されていく。
「そ、んな…」
子どもたちはヴェノムヴァンデモンの姿を前に再び望みを失いかけていた。
突然子どもたちの紋章が光を放ち始めた。
「な、なに?」
純が紋章を手に取ると、紋章の光は天へと向かっていく。
ヴェノムヴァンデモンを囲むように立っていた子どもたちの紋章の光はヴェノムヴァンデモンに巻きつき、動きを封じた。
「えぇい!小癪な!選ばれし子どもたちめ!」
動きを封じられたことにより、ヴェノムヴァンデモンの"なにか"が喋りだした。
「喋った…」
「そうだ!きっとあの化け物がヴァンデモンの正体なんだ!」
太一がそう叫んだ時、いまだ天に向かって伸びていた純の紋章の光が"なにか"に巻きついた。
「「ウォーグレイモン!」」
メタルガルルモンとクレシェモンはテレビ局の象徴であった球体をウォーグレイモンにパスした。
それを見たウォーグレイモンは空高く飛び上がる。
『シュート!!』
子どもたちの掛け声と共にウォーグレイモンは球体を"なにか"に向かって蹴りつけた。
「ガイアフォース!」
「コキュートスブレス!」
「ルナティックダンス!」
そして、間髪入れず、それぞれの必殺技をヴェノムヴァンデモンへと放った。
必殺技が決まると、ヴェノムヴァンデモンは粉々に砕け散った。
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