夏色ドロップス | ナノ

act.03

「あの、僕…気になることがあるのですが…」
「予言だろ?"人々がアンテッドデジモンの王の名を唱えた"。」
「コウモリの予言も当たったの。コウモリの群れがいた。」
「三番目の予言じゃなんだった?」

"時が獣の数字を刻んだとき、アンテッドデジモンの王は獣の正体を現す"

「なんだよ、獣の数字って…」
「666…ヨハネの目次録に出てくる数字のことだ。」
「6時6分6秒…」

純の言葉に太一が慌てて、デジヴァイスで時間を確認する。
現在の時刻は6時ジャストだ。

「もうすぐだ!」
「車で行こう。」

純、太一、ヤマトは裕明と共に車に乗り込み、テレビ局へと向かった。
しかし、時間は待ってくれず、テレビ局へ着く前に6時6分6秒を迎えた。

その瞬間、テレビ局は大きく崩れ、中から赤黒い大きな翼を持つ巨大な"なにか"が姿を現した。
大きさは先ほどまで建っていたテレビ局よりもはるかに大きい。

「ヴァンデモン…なのか?」
「あの大きさは…」
「獣って…より強力な敵になったってこと…?」

アグモンは近くにいたガブモンとロップモン、テリアモンに声をかけ、ヴァンデモンへと向かっていった。

「アグモン、進化!グレイモン!」
「ガブモン、進化!ガルルモン!」
「ロップモン、進化!トゥルイエモン!」
「テリアモン、進化!ガルゴモン!」

四体に気付いたヴァンデモンは振り向く。
その時に起きた風圧でパートナーたちは動けなくなった。


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