夏色ドロップス | ナノ

act.04

「グレイモン、超進化!メタルグレイモン!」
「トゥルイエモン、超進化!アンティラモン!」
「ガルゴモン、超進化!ラピッドモン!」

既に進化していたガルダモン、アトラーカブテリモンたちと共に一気に攻撃するが、ヴァンデモンには全く効果が見られなかった。
ヤマトたちの後ろでアイコンタクトを取っていたはタケルとパタモンだった。

「パタモン、進化!エンジェモン!」

一瞬の隙をついたエンジェモンの攻撃は決まりはしたが、ヴァンデモンはよろけるだけで倒れはしなかった。
それでもヴァンデモンはエンジェモンの出現に焦ったのか、ヒカリの方を振り向いた途端、攻撃を放つ。

「ナイトレイド!」

ヒカリとテイルモンに攻撃が当たる!
誰もがそう思った時、ヒカリたちの前に一つの影が飛び込んだ。
ヴァンデモンの攻撃はヒカリとテイルモンではなく、その影に直撃し、影はそのまま倒れこんだ。

「ウィザーモン!」

その影、ウィザーモンにヒカリとテイルモンが駆け寄ると、"君に会えてよかった"という言葉を残し、ウィザーモンは動かなくなった。
それを見ていた純の目に大粒の涙が溜まった。
ヒカリとテイルモンの姿を見て、二度と味わいたくないと感じたあの喪失感を再び味わっていた。

「また…私の友達を…!!絶対に許さないっ!!アンティラモン!ラピッドモン!」

純の言葉に反応し、アンティラモンとラピッドモンがヴァンデモンに攻撃を仕掛けるが、攻撃は決まらない。
純が自身の紋章を握りしめた時、突然、ピコデビモンの持っていたヒカリのデジヴァイスが光りだし、そのまま太一の手へと渡った。

「ヒカリ!受け取れー!」

太一の投げたデジヴァイスは再びヒカリの手の中へと収まった。
それを見たヴァンデモンは再びヒカリに向かってナイトレイドを放とうとしたが、遅かった。
ヒカリがデジヴァイスを手にすると、紋章と共に爆発したように輝いた。

「テイルモン、超進化!エンジェウーモン!」

現れたのは羽衣をまとった天女の姿をしたエンジェウーモンだった。
ヴァンデモンが恐れていた進化が起こったのだ。


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