夏色ドロップス | ナノ

act.02

「助けに来たぞ、テイルモン!」
「太一!それに…」
「純だよー、テイルモン!」
「純…!!」

太一たちを肩から降ろした瞬間、グレイモンはメガフレイムを放った。
ロップモンとテリアモンもそれぞれ進化を試みたが、さすがに今日だけで二回も進化してしまったため、進化できずにいた。
その間、グレイモンはヴァンデモンの攻撃を一人で受け止めていた。
ロップモンたちもヴァンデモンに攻撃するが、効果は皆無だった。

「グレイモン、進化だー!」
「グレイモン、超進化!メタルグレイモン!」

メタルグレイモンは一気にヴァンデモンへと攻撃を仕掛けた。
しかし、メタルグレイモン自体も二回目の進化ということもあり、すぐにアグモンへと戻ってしまった。
太一と純がテイルモンのために来たことによって、ヴァンデモンにもテイルモンが九人目の選ばれし子どものパートナーであることがバレてしまった。
そして、ヴァンデモンの手下であるコウモリたちがテイルモンの体を抱え上げた。

「テイルモンを囮にして、九人目をおびき出す。子どもたちを集めてこいつとご対面ということだ。」
「そんなことさせないっ!」
「紋章などなくても、九人目などすぐに見つかる。」
「卑怯だぞ、ヴァンデモン!」
「また会おう。」

ヴァンデモンはそういうと、テイルモンを連れて飛び立っていってしまった。

「「テイルモーン!!」」
「太一ー!純ー!」

ヒカリはただ一人、家でテイルモンの帰りを待ち続けていた。


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