夏色ドロップス | ナノ

act.01

純たちは石田家に着くとすぐに太一へと電話をかけた。
先ほどのニュースはすでにニュースでも取り上げられているらしく、太一は渋谷であったことを部分的ではあるが知っていた。
すぐにでも九人目の子どもを探し出さなければ、どうなるか分からない。
電話を切ったあと、純はヤマトと別れ、自身の家へと帰ってきていた。
これからどうするべきなのか、悩んでいると、突然雷鳴が響き渡った。
それは先ほどヴァンデモンと対峙した時に見た雷とは違うもの。
でも、純の心には不安の色が混ざっていた。

「純、誰だか分からないけど、デジモンが闘ってる!」
「やっぱり…デジモンが…!!」
「僕たちも付いていくよ!」
「…うん!行ってみよう!」

純は帰ってきたばかりではあったが、急いで雷の方へと足を進めた。
その途中で太一とアグモンと会い、電話を切った後の出来事を聞いた。
ずっと探していた九人目の選ばれし子どもはヒカリであったこと。
そのパートナーがテイルモンだったこと。
そして、テイルモンとウィザーモンが本物の紋章を探すため、ヴァンデモンの元へ向かったこと。

「じゃあ、あの雷は…」
「あぁ。テイルモンたちがヴァンデモンと戦ってるんだ!」
「急がないと…!!」

純たちはグレイモンの両肩に乗り、テイルモンたちの元へと急いだ。


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