夏色ドロップス | ナノ

act.04

「あいつらは…ほんの少しの間だったけど、俺たちの友達だったんだ!」
「許さない…絶対に許さないんだから!」
「ガルルモーン!」
「トゥルイエモン!ガルゴモン!」

ヤマトと純の紋章が輝きだす。

「ガルルモン、超進化!ワーガルルモン!」
「トゥルイエモン、超進化!アンティラモン!」
「ガルゴモン、超進化!ラピッドモン!」

完全体へと進化した三体が闘うが、ヴァンデモンは空を飛びながら、避けていく。
場所もどんどん都心へと移動していった。

「カイザーネイル!」
「マントラチャント!」
「ラピッドファイア!」

何回も攻撃をしかけるが、攻撃は全てヴァンデモンによって受け止められている。
それどころかワーガルルモンがヴァンデモンの攻撃、ブラッディストリームによって締め付けられ始めた。

「ワーガルルモン!」

ワーガルルモンが捕らえられているため、アンティラモンとラピッドモンも簡単には手を出せず、時折繰り出されるナイトレイドを避けるしかできない。

「アンティラモン!ラピッドモン!」

タケルはその間、今までの出来事を考えていた。

地下鉄でパタモンと喧嘩しなければ、渋谷駅で降りることはなかった。
渋谷駅で降りなければ、パンプモンとゴツモンと出会うこともなかった。
パンプモンとゴツモンと出会わなければ、パンプモンとゴツモンが死ぬことはなかった。

タケルの心の中には罪悪感のような感情が生まれ始めていた。
その時、タケルのデジヴァイスが輝きだした。

「パタモン、進化!エンジェモン!」

エンジェモンはヴァンデモンの姿を確認すると、一気に攻撃を仕掛ける。
しかし、あと少しのところで攻撃は避けられてしまった。

「エンジェモン…?」
「大丈夫か?ワーガルルモン、アンティラモン、ラピッドモン。」
「モーマンタイ!」
「来るのが遅い!」

その間もエンジェモンはヴァンデモンと対峙していた。

「ふん。聖なる力を持つ者か。」
「行くぞ、みんな!」
「「「あぁ。」」」

四体は一気に攻撃を仕掛けていく。
先ほどとは違い、ヴァンデモンも焦り始めたのか、爆発を起こすと、空高く飛び上がり、

「この勝負は預けておく。」

と、それだけ言い残し、どこかへ去って行った。


prev next

bkm
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -