夏色ドロップス | ナノ

act.03

「選ばれし子どもたちと戦うより、渋谷で遊んでた方が楽しそう!」
「そうそう!俺たちと一緒に遊ぼう!」
「はぁ?」
「…じゃあ、プリクラでも撮りに行く?」
「あいかわらず、順応力が高い奴だな、お前は…」

純がパンプモンとゴツモンに近付いたとき、再び雷鳴が響いた。

「ヴァ、ヴァンデモンが来る!隠れて!」

純たちは急いで、空き地に置いてあった資材の裏に隠れ、パンプモンとゴツモンの様子をうかがう。

「選ばれし子どもたちは?」
「残念ながら、取り逃がしてしまいました。」
「もう少しのところだったんですが…」
「この…大ウソつきめ…お前たちにもう用はない…ナイトレイド!!」

パンプモンたちはヴァンデモンに反撃を試みるが、効果はなく、辺りに二体の叫び声が響いた。

「パンプモン!ゴツモン!」
「純、行くな!」
「なんで!パンプモンが…!ゴツモンが…!」

純は二体の元へ足を進めようとするが、ヤマトによって阻止される。

「見るな!純もタケルも!」

そして、タケルと共にパンプモンたちを見ないように抱きかかえられた。
しばらくすると、叫び声が止み、パンプモンの斧とゴツモンの石の落ちる音が静かに響き渡った。
それが意味するのはパンプモンとゴツモンの死。

「次はお前たちだ…」

ヴァンデモンは一歩ずつ、ヤマトたちの元へ近づいてくる。

「せっかく…せっかく…仲良くなれたのに…」
「いい奴らだったのに…何も殺すことないじゃないか!」

ヤマトと純の目から涙がこぼれた瞬間、デジヴァイスが輝きだした。

「ガブモン、進化!ガルルモン!」
「ロップモン、進化!トゥルイエモン!」
「テリアモン、進化!ガルゴモン!」

三体は一気にヴァンデモンに攻撃を仕掛ける。


prev next

bkm
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -