夏色ドロップス | ナノ

act.03

子どもたちが近付く度にデジヴァイスを確かめるが、反応することはなかった。
そして、それは他の子どもたちも同じであった。

しばらく街を探索していると、東京タワーからバードラモンが飛び出してきたのが確認できた。
そして、後を追うように飛び出してきたのは見たことのない人型のデジモン。

「デジモンだ!」

太一たちはカブテリモンに乗り、急いで東京タワーへと向かった。

「あれはデスメラモン。完全体です!」
「完全体…進化させなきゃ…!!」

デスメラモンはカブテリモンの姿を確認すると、すぐさま攻撃を放った。
カブテリモンはなんとか避けるが、攻撃は東京タワーに当たり、東京タワーが傾き始めてしまった。
カブテリモンがそれを支え、倒れることはなかったが、デスメラモンはカブテリモンと東京タワーに狙いを定めていた。

「そうはさせるかっ!」
「アグモン、進化!グレイモン!」

グレイモンはデスメラモンに飛びかかり、一気に攻撃を仕掛ける。
しかし、炎系の攻撃はデスメラモンに効果がないどころか、パワーアップのきっかけとなるようだった。

「メガフレイムを吸収して大きくなっちゃった!」
「炎がダメなの?!」
「じゃあ、僕たちがいくよ!」

ロップモンとテリアモンは勢いよくデスメラモンへと飛び出していった。

「ロップモン、進化!トゥルイエモン!」
「テリアモン、進化!ガルゴモン!」

二体は一気に攻撃を仕掛ける。
グレイモンの攻撃の時のように巨大化することはなかったが、攻撃の効果はほとんどないままだった。

「相手は完全体です!成熟期のグレイモンたちでは歯が立ちません!」

デスメラモンがグレイモンたちへと向かっていった時、太一のデジヴァイスが輝きだした。

「グレイモン、超進化!メタルグレイモン!」

メタルグレイモンはデスメラモンめがけて、一気に飛び出していった。
デスメラモン対メタルグレイモン、トゥルイエモン、ガルゴモン。
その結果は火を見るより明らかだった。

「巌兎烈斗!」
「ガドリングアーム!」
「ギガデストロイヤー!」

三体の攻撃は見事に決まり、デスメラモンは姿を消したのだった。


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