進んだ先に現れたのはヴァンデモンだった。
ヴァンデモンの目の前の扉からはまばゆい光が漏れ、軍は先に進んで行ってしまっていた。
「待てぇ!!!」
「そうはさせない!」
「ようやく来たか。だが、遅すぎたな。この歴史的瞬間をよく見ておけ。」
「ふざけんな!」
「行かせないんだから!」
太一と純はいち早くヴァンデモンに向かっていくが、ピコデビモンとその兵士たちによって、阻止されてしまった。
「懲りずにまたやる気か?!」
「今度は前みたいに行かないぞ!先生、お願いします!」
ピコデビモンの合図により現れたのはナニモンだった。
ナニモンは兵士たちに合図を送ると同時に、パートナーたちは進化した。
「アグモン、進化!グレイモン!」
「パルモン、進化!トゲモン!」
「ガブモン、進化!ガルルモン!」
「ロップモン、進化!トゥルイエモン!」
「テリアモン、進化!ガルゴモン!」
「テントモン、進化!カブテリモン!」
「ゴマモン、進化!イッカクモン!」
進化したパートナーたちに圧倒され、ピコデビモンとナニモン以外のデジモンたちはすぐに逃げ出した。
そして、それを見たナニモンもすぐさま白旗をあげた。
「さぁ、どうする。」
「ピコデビモン…もうやめなよ、こんなことするの…」
「ず、ずるいぞ!一対七じゃないか!」
ピコデビモンの背後では現実世界へと続くゲートが徐々に閉じていっていた。
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bkm