夏色ドロップス | ナノ

act.04

感動の再会を果たしている時だった。
ピラミッドの方から爆発音と共に煙が上がった。
そこから現れたのは下半身に黒いコードがぐるぐると巻きつけられているエテモンの姿だった。

「ア、アチキがこんなことでやられると思ってるの?ナノモンは勝手にくたばってくれたわ。次はあなたたちの番よ!」

パートナーたちがエテモンに攻撃を仕掛けるが、エテモンに敵いそうにない。
エテモンは様々な方向へと攻撃を放ち、スフィンクスやピラミッドをなくしていった。

「逃げ道がなくなった…!」
「このままじゃ、世界がめちゃくちゃになっちゃう…!」
「でも、僕たちが敵うはずないじゃないか!」
「ううん。まだあるよ。」
「そうだ。まだひとつだけ方法が残ってる。行くぞ、グレイモン!」
「私たちも行くよ!」

太一とグレイモンはエテモンの元へと進んでいく。
それに続くように純とトゥルイエモン、ガルゴモンも追いかけた。

「俺は逃げない、絶対に!」

すると、突然太一の紋章が光り始めた。

「太一の勇気が僕の体に…力がみなぎってくる…」

デジヴァイスと紋章が強い光を放ち始める。

「グレイモン、超進化!メタルグレイモン!」

光が収まると、そこにはグレイモンが体の一部を機械化したメタルグレイモンの姿があった。
エテモンがメタルグレイモンに攻撃を仕掛けるが、メタルグレイモンはその攻撃を片手ではじいた。

「「メタルグレイモン!僕たちの力をキミに授ける!」」

トゥルイエモンとガルゴモンはメタルグレイモンに触れると、チョコモンとグミモンの姿に戻っていた。
すると、メタルグレイモンは体が光を放ち始めた。

「あれは…デジヴァイスの光と同じ…」
「聖なる光…」

メタルグレイモンはエテモンを射程圏内にいれると、攻撃を放つ。

「ギガデストロイヤー!」

その時、太一の頭上に空間の歪みが現れた。
それに気付いた純は迷わず太一の元へ駆け寄り、太一と共にその歪みに飲み込まれてしまった。
もちろん、それぞれのパートナーと共に。
残された子どもたちは砂漠の真ん中で消えた二人と三匹の名前を叫んでいた。


「…あ?」
「なにこれ…」

太一と純は空間歪みを抜けると、そこにはたくさんの人間の姿。
そして、足元にはコロモン、チョコモン、グミモンの姿があった。


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