黒い欲望1









※1万HITリクエスト13
「焔椎真乳首責め」









なんだか最近身体がおかしい。
いつからおかしいかと問われれば明確にいつからとは答えられないが、絶対におかしいというのだけははっきりと分かる。
胸に違和感を感じるというのだろうか。
例えば服を着る時だ。
服が胸に当たればビクリと身体に電気が走ったようになってしまう。
例えば学校の体育で身体を激しく動かした時だ。
体操服が胸に当たって擦れれば同じように電気が走ったみたいになって、一度だったかは荒くて熱い普段とは違う呼吸しか出てこなくなり、急遽体育を見学してトイレに向かったこともある。
もちろん体調が悪かったからじゃない。
胸に服が当たって擦れ、それが引き金となって自分の中心に熱が集まり始めたから。
半勃ちになりかけたのを察知して一目散にトイレへ駆け込んだ。
学校で乳首を触りながら自慰に耽ったのもその時が初めてだった。
正確に言うなら身体がおかしいとか胸に違和感があるとか、そんな簡単なものじゃない。
はっきりと言ってしまうなら乳首が何故か酷く敏感になっているのだ。
形も少し大きくなってる。
乳首が服に当たってもいけないし、ましてや手が当たってもいけない、何が当たってもいけない。
酷く感じてしまうから。
だから夕月や九十九達とも一緒に風呂に入ることもできなくなった。
身体を洗うのに乳首だけ洗うのを避けるということはできない。
手が当たるのは風呂に入る以上、必然なのだ。
なのにそこが風呂場であったとしても乳首に何かが当たればきっと声が出てしまうのを止められない。
もちろん風呂に一人で入る時も同じだ。
身体を洗う時に胸を触れば身体が感じてしまって声を抑えるのに必死なのだ。
だから誰かと入るなんて絶対にできない。





「ん……っ、」
「どうした、焔椎真」
「え? あ、いや、何でもないんだ、愁生」
「ならいいんだけど、身体が今ビクッて震えてたみたいだったからさ、何かあったのかと思って」
「だ、大丈夫だって!」
「ふーん」

愁生の部屋でいつもみたいにベッドに寝転がろうとしたら、勢いよく身体をうつ伏せにしてしまったのだ。
ついうっかりしてたと言っても過言じゃない。
乳首を押しつけてしまい、身体が快感を律儀に拾ってしまったのだ。
いちいち指摘してきた目ざとい愁生になんとか変に思われないように言い訳して体勢を仰向けにした。














* * * * *


「焔椎真、焔椎真?」

仰向けになりながらゲームをしていた焔椎真はいつの間にか寝てしまったらしい。
普段から一度寝たらどんなことをしても朝まで起きないタイプなので今夜も朝まで熟睡だろう。
また今日も愉しい時間がやってきたことに自然と口角が上がる。

「焔椎真?」

再度名前を呼んでもすやすやと気持ち良さそうに眠るばかりで起きる気配は全くないので、焔椎真が着ている服の上からいつもどおりに掌を這わせる。
ゆっくり、だけどじっくりと。
すると指の付け根に焔椎真の乳首が当たって潰れた。

「ん……」

ぴくりと身体を震わせた寝ている焔椎真からは微かに声が出た。
次に服を首までたくし上げて両手の親指でそれぞれの乳首をゆっくりゆっくりと慎重に潰してみる。

「ん、う……、ん……っ」

乳首を触ると寝息とともに甘い声を出したので、今度は強めにぐりぐりと摘んで押し潰してみるが、ここまでされながらもやっぱり起きない。
視線を下半身へと向ければすでに服の中で焔椎真のものが窮屈そうにしていたので、スウェットと下着をゆっくり時間をかけてずり下げていく。
取り出したものはじんわりと先走りが先端に浮いていて、口づければ身体がまたしてもビクリとしなった。
乳首はすでに固くぷっくりと存在を主張しており、舌で舐めて胸の飾りを潰したり吸ったりすれば、焔椎真は一層甘やかな声を漏らす。

「んんっ……、ん、ん……はあ……っ、」

吐息は熱を帯びており本当は起きてるんじゃないかと思ってしまうが、普段生活している時の焔椎真は乳首が何故か感じるようだが原因は分からないみたいで、服が擦れた時や手が当たった時に隠すのに必死そうにしている。
今はもう何をしてても乳首が感じてしまうようで、学校でもかなり辛そうなのは端から見てればすぐに分かる。
本来ならニップレスをしなければいけないほどに生活に支障が出ているが、どうやら『ニップレス』という物自体を知らないらしく、快感に打ち震えながらも乳首が感じるのは何故か掴めずにしきりに首を傾げている。
乳首が感じて感じてどうしようもないなんてさすがに恥ずかしくて誰にも相談できないのだろう。
最近では場所が誰にも見られてなければ、乳首で自慰に耽ることも増えてきた。
愉しくて愉しくて仕方ない。
焔椎真の身体を思ったとおりに、本人さえも知らない間に造り変えていくのはこんなにも心が踊るものなのか。

「はあ……、は……ん……っ、あっ」

乳首を弄り回せば半勃ちだったものがむくむくと硬く大きくなり、先走りも溢れている。

「イかせてあげる」

寝ながらも頬を上気させた焔椎真を見やり、今まで乳首を開発するために何回も何回も悪戯を繰り返し、少し大きくなったそれをぎゅっときつく摘んだ。


「ん……、んあぁあっ!」






焔椎真が乳首だけでイってしまったのはこれが最初じゃない。
ここまで開発できたことに改めて感慨深く思っていたが、そろそろ焔椎真には自分の身体の状態を打ち明けてほしい。



さて、それをどんなふうに打ち明けさせようか。
考えるだけで愉しくて仕方ない。












2010/10/14

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