悪夢2









※1万HITリクエスト12
「触手×焔椎真」








外気に曝け出された焔椎真の肌を、小指よりもなお細い幾本もの触手がしゅるしゅると這い上がってくる。

「や、やめ、ろ……っ」

四肢を拘束されて身体を浮かされ、大の字になった姿を嘲笑うかのように細い触手は焔椎真の太股やお腹、そして乳首に狙いを定めて弄り始めた。

「あう……っ、んんっ、ん……、あっ!」

幾本もの触手が両方の乳首をしつこく撫でるばかりでなく、吸盤のついた触手が吸い付いてちゅうちゅうと乳首を吸い上げてきた。

「ひう……っ、んんんっ!!」

そんな場所を人外に嬲られて喉を仰け反らせるが、触手は一向にその動きを止めようとはしない。

「あ、あ……っ、ああっ!」

乳首や身体のあらゆる部分を責められて焔椎真は打ち上げられた魚のように身体をビクビクと跳ねさせたが、触手は乳首だけでは飽き足らないようで。
今度は他の触手が内股を這い、硬度を増して天井を向き、先端から先走りを零して地面を濡らしている中心にぐるぐると巻きついてきた。

「ひっ!」

眉をひそめる焔椎真をよそに、触手は性器を締めつけたり竿の部分を愛撫したり、双玉を強く、時に弱く揉みしだいていく。

「やめっ、あ、ああぁあ……っ、」

抗うこともできず、そのまま数回扱かれて先端に刺激を与えられれば、呆気なく吐精するしかなかった。

「か、は……っ、」

すでに媚薬効果を含んだ液体を無理矢理飲まされた焔椎真の身体は熱くて熱くてどうしようもない。
それが分かっているのかテラテラとぬめった触手は焔椎真の秘部に指ほどの太さのものを差し入れようとしてきた。

「い、嫌だ……、いやだ、やめ……っ」

ふるふると首を振るが触手が手を休めるはずもない。
後孔の皺をなぞっていたかと思うと、何本もの触手が次の瞬間につぷり、と後孔に入ってきた。

「ひう……っ!」

後孔に入り込んだ触手はバラバラに動き、焔椎真の中を拡げようとしている。
身体は力が入らなくて、自分を責め苛む触手に抗うこともできずに受け入れるほかない。
瞳からは悔しさなのか生理的なのか分からない涙がつーっと頬を流れていくけれど、腕は拘束されていて拭うこともできない。
けれど責めはまだ終わりではなかった。
先ほどと同じようにテラテラとぬめった触手が焔椎真の後孔に入ろうとしている。
ただ、さっきと違うのは太さが人間の性器と変わらない、それどころか人間のものよりも大きいかもしれないということ。

「い、嫌だ、いやだ……、やめ、ろ……っ、やめろおぉおっ!」

どれだけ嫌だと叫んだとしてもここには助けてくれる仲間は誰もいない。
一番信頼する、パートナーの愁生さえも。
がくがくと震える焔椎真なんてお構いなしにずぶり、と音を立てて勢いよく触手は中へ押し入ってきた。

「いや、だ……! ぬ、け……っ、抜け……よ!」

それでも焔椎真の中は歓迎するかのように自分を犯すものを奥へ奥へと招き入れてきて。
応じるかのように触手は何度も何度も律動を繰り返し、前立腺を的確に突いてくる。

「んん……っ、あ、ああ……っ、はあっ!」

見れば欲望を吐き出したばかりの性器もまた硬くなり始めて、お腹につきそうなくらい天を向いている。

「も、無理……っ、」

前も後ろも乳首も犯されて何も考えられなくなっていく。
ただ、もう焔椎真の身体は無意識に快楽を与えられることを求めており、この触手が敵なのかどうかや、反撃に転じなければならないとか、そもそも人外のものといかがわしい行為を行っているとか、そういう現状認識やまともな考えは全くできなくなっていた。
欲しいのはただ一つ。



『快楽』








けれどそれでも。




「愁……、生」


触手が焔椎真の中へ大量の液体を吐き出した瞬間、パートナーの名前を呟いて意識が落ちた。





















「焔椎真、焔椎真……」



それは誰よりも信頼するパートナーの優しい声。

呼ばれてるんだから目を覚まさなければと思うけれど、瞼は重くて少しも開いてくれない。

それもそのはず。
だってさっきまであんな目に遭っていたんだから。

けれど瞼を閉じていても分かるくらい陽光は眩しいし、階下からは朝食の匂いがしている。
いつもと同じように。
まるでさっきまでのことが悪い夢ではないかと思えていく。




夢?
あれは本当に夢なのだろうか?
それとも現実?







ただの悪い夢、だったのだろうか?








悪い夢か現実か。


それは焔椎真が目を覚ますその時まで、今は少しだけ……。










BAD END?











2010/10/10

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