ハイスクール・ラブ 3










※8万HITリクエスト6
「臨♀静で来神時代の甘エロ」










結局数学の当てられると言ってた箇所はどうだったのかといえば、静雄はちゃんと正解を導きだすことができた。
臨也に教えてもらった部分が数字も変わらず丸々出題されたので、解き方さえ間違わなければ楽勝でしかなかったから。
教師が口にした「正解」という言葉に安堵したのもつかの間、すぐさまドキッと胸は一つ大きく鳴った。

「やばいよなあ、正解したらシようって言ってたもんな。多分学校でするんだろうなあ。いっそ不正解だったって言うか? いやいや、あいつのことだ、正確な情報は掴んでるだろうな。嘘がバレてしまうくらいなら正直に言った方が身も安全だよな」

ぐるぐると思考を巡らせていてもなんら良い考えは浮かんでこない。
授業中でありながら教師の言葉も全く耳に入らず、静雄はぼんやりと放課後を思うに留まって一つ溜め息を零した。
この時ちゃんと授業を聞いておらず、また臨也に問題の解き方を教えてもらうはめになるが、それは別の話で。
静雄としては今は憂鬱な放課後に思いを馳せていた。









授業が終わって生徒達がそれぞれクラブや委員会に精を出している間に静雄は臨也と待ち合わせた屋上に向かう。
すでに屋上へと通じる階段下では、臨也が置いたであろう立入禁止の立て札が他の者の侵入を妨げる役割となっていた。
人が入ってこないことを確認して静雄は外へと繋がる鉄の扉の前で深呼吸をし、ドアノブに手を掛けて開けばそこには柵に凭れて地上を見下ろしている臨也がいた。

「臨也」
「やあ、シズちゃん待ってたよ。どうだったの、当てられたところは」
「あ……っと、解けた」
「そう、それは良かった! これで俺も教えた甲斐があるってもんだよ」
「あ……りがとな」
「お礼はいらないってば。それよりご褒美が欲しいんだけどなあ、俺」

そう来るだろうなと思ってはいたが案の定だ。
外れなかった予想に肩を落としたが、お昼の休憩時間を割いてまでわざわざ教えてもらったのに今更嫌だと駄々をこねるのはできない気がした。
校内で事に及んでしまうのは初めてではないが、毎回セックスになだれ込む前は気恥ずかしさが勝ってしまうのだ。
それは今回も同じといえる。
でもなだれ込んでしまえば後はもう突き進むだけという感じだから途中で引き返したりはしないのだが、静雄としてはきっかけが必要なのだ。
自分はなかなか情交に持ち込めない性格だから臨也が求めてくれるのを待っている。
臨也にしても静雄の性格はお見通しだからこそ、こういう時のはじまり方は熟知している。

「シズちゃん」
「臨也……」

静雄の滑らかな頬に優しく手を触れると、気持ちいいのか目を閉じてもっととでもいうようにされるがままになっている。
そのまま指を顎に這わせてくいっと顔を上げると一瞬開いた静雄の瞳が再度伏せられた。
ゆっくりと臨也は顔を近づけていってちゅっと触れるだけのキスをする。

「ん……っ」

静雄から小さく声が漏れたのと同時、臨也は最初のキスの穏やかさが嘘のように荒々しく深く口づけて唇を割った。

「んん……っ、ふ……」

咥内を犯す舌の巧みな動きに翻弄されてひっきりなしに落ちる静雄の甘い声が引き金となり、臨也は静雄の後頭部を押さえていない方の手でキスをしながら器用にブレザーを脱がしていく。

「ん……、あ、はあ……っ、いざ……、」

キスの合間に静雄が名前を呼んだがそれが中断を促すものじゃないというのは分かるから、脱がせたブレザーを手首に残して拘束するような形のままシャツのボタンも片手で外していき、同じように手首で止める。
脱がされたブレザーとシャツが引っ掛かって腕を上げられない静雄は、それでもなんとか指先を動かしていたが無理だと理解したのか早々に諦めた。
それよりもあらわにされた淡いピンク色のレースがあしらわれたブラジャー越しに胸を揉まれ、喉が仰け反ってしまう。

「んんっ! ん、ああ……っ」

暴力的な部分があるから時に本当に女かと揶揄されたりもする彼女が、可愛い物や女の子らしい物を好むと知っているのは臨也の他には新羅や門田等ごく少数しかいない。
その中でも静雄がこんな可愛らしい下着を身につけているなんて知っているのは自分だけだ。
自分だけが知っている。
自分以外には誰にも知られてはならない、知ってはならない。
独占欲さえも心地好くて仕方ない。

「シズちゃん可愛い」

フロントホックのブラジャーから金具を外せば、ぷるんとあまり大きくも小さくもないが形の良い乳房が現れた。

「い……、ああっ!」

外気に晒されて震えた静雄の身体は、臨也に直接胸を揉まれたのと中心に位置する綺麗なピンク色の突起をくりくりと転がされたので、ほんのりと桜色に色づいた。
触れるたびに鋭敏に反応を返す静雄をゆっくりと押し倒し、短いスカートから伸びるすらりとした脚を撫で、ブラジャーと同じデザインの秘所を覆っている下着の上から敏感な部分に指を這わせる。

「んんっ!」

脳をも痺れさせる深くて激しいキスと、乳房と胸の突起を責め立てる優しくて強く抗いがたい愛撫に翻弄されて、すでに下着はじんわりと湿っている。

「ココ、もうこんなになってるね」
「あ、ああ……っ」
「皆に見せたいくらいだよ。暴力的で通ってる君がこんなに快楽に弱いなんて知ったら驚くだろうなあ。ねえ、柵のところから身体を覗かせてみる? 下校中の生徒とか見てくれるかも」
「いや……、だっ」

ブレザーとシャツに腕を拘束されて上手く動かない中、ふるふるとしきりに首を振る静雄だが、臨也としても誰かに見せるつもりは毛頭ない。
ただ羞恥に頬を染めるのが見たかっただけ。
胸の突起を口に含んで舌でちろちろと舐め、下着を膝まで下げて秘所に指を挿入すれば、愛液で濡れたそこは容易く臨也の指を受け入れた。

「ん、あ、あ……、ああっ!」

中を掻き回されぐちゅぐちゅと卑猥な音が静雄の耳に響き、恥ずかしさでたまらなくなる。
顔を覆いたいのに腕は動かないからせめて羞恥心をなんとか堪えようと思い背けるが、それに気づいた臨也がそっと頬に触れ、自然と前を向かざるをえない状態になってしまう。

「だーめ。顔見せてよ」
「いやだ……」
「駄目だってば」

どうせ嫌だと言っても最終的には臨也の思いどおりになってしまうんだってことは静雄にも分かってる。
無駄だろうなと思いつつも言葉だけで反論してみれば、臨也にキスを施されて見つめ合うしかなくなってしまう。
もう大丈夫だと確信した臨也は唇を離し、自分の学ランのファスナーを下げて熱く硬くなったものを取り出した。
快感を引き出されて静雄も辛いかもしれないが、臨也とて限界なのだ。
淫らな静雄の身体に欲情してしまい、己のものは早く静雄の中に入って本能のままに突き動かしたいと主張している。

「挿れるよ」
「ん……」

秘所にあてがい、ずずっとゆっくりめに挿入すれば静雄の白い喉が反り返った。

「ん……、んんっ!」

臨也は静雄の腕を拘束しているブレザーとシャツを取り去って、自由になった両腕を自分の背中に回してやる。
自分の力の凶暴さをよく知っている静雄は己の思うがままに力を入れれば相手を傷つけると過去の経験上嫌すぎるくらい理解しているが、それでも少しだけならと戸惑いがちに抱きついてきた。

「シズ……ちゃん、可愛い」
「んあ、んんっ……、ああ、んあ……っ!」

腰を打ちつけて何度も何度も抜き差しを繰り返していけば、じゅぷじゅぷという水音がより大きくなっていく。
静雄の嬌声も終わることなく響いて臨也の耳を犯し、それだけで膨張したものは質量を増す。

「あ……、ああっ!」
「シズちゃん、俺……そろそろ、」
「あ、あ、お、俺……も、だ」
「一緒にイこうね」
「ん……っ、」

穿つ速度を速めれば終わりが近いのは臨也も静雄も一緒で。

「んああ、あ……、ああっ!」
「く……っ、」

絶頂を感じる瞬間、臨也は自分のものを最奥まで突き挿れて白濁を静雄の中に吐き出した。
同時に静雄も頭が真っ白になり、一際大きな声と共に吐き出されたものが身体を駆け巡る感覚に、全身をビクビクと震わせた。


「シズちゃん、大好きだよ」
「ん……」


イった直後は肩で息をしていた静雄だが、やっと落ち着いてきたのを見計らって臨也は静雄の唇に優しいキスを落とした。













※このお話はリクエストしていただいたユーリ様のみお持ち帰り可能です。

ユーリ様、来神時代の臨♀静甘エロはこんなふうになりました。
甘くなってればいいな(笑)
来神時代の話はあまり書いたことがなかったので楽しく書かせていただきました!
素敵なリクエストどうもありがとうございました!

2010/11/14

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