真田ァ!誕生日おめでとう!!!! | ナノ


▽ 今日は見知らぬ他人


※ネタメモの真田が兄貴なやつ
※いろいろと捏造注意




あー!うざいうざいうざい!なんなの?兄貴ってどこの家庭でもこんなうざったいの?死ぬの?馬鹿なの?
お父さんが久しぶりの休みで、せっかくだからどこか出かけようか。なんて話になったのが始まり。兄貴が部活がないからいけないと断った時にそりゃもう私は嬉しかったね。兄貴がいるかいないかでその日の楽しさが格段に変わるもの。


「なまえ、荷物を持とう。お前の細腕では重いだろう」
「うるさい。細腕とか気持ち悪いんですけど?」
「しかし…」
「あんたに持たせたくないってことだよ!なんでそんなのもわかんないの!?」


雨が降って部活が中止になったんだわ、これが。家族でお出かけwith兄貴になってしまった。つらい。ショッピングモールを歩きながら私の隣をキープしようとする兄貴と頑張って両親の真ん中にいようとする私の熾烈な争いが始まっているが、依然として兄貴の方が優勢である。


「弦一郎、あまりなまえに構うな。嫌われるぞ」
「もう嫌ってるの」
「…お父さんは?」
「嫌いじゃないよ」
「そうか!弦一郎よくやった!もっと嫌われろ!」


まあお父さんは私の味方らしいので兄貴になびくことはない。むしろ初めての娘である私をでろっでろに甘やかしたがる。しかしお母さんはそうもいかない。そろそろ弦一郎がかわいそうでしょ?なんで言ってくる頃合だ。


「もう、ふたりとも!弦一郎がかわいそうでしょ?」


ほらきた。だけれどもうそれは対策済なのだ。お母さんに微笑みながらその言葉を放つ。


「兄貴のいいメンタルトレーニングになるかなって」
「あら、そうなのなまえ?優しいのね」


ぶっちゃけ優しいか優しくないかと聞かれたら確実に優しくない。お母さんは変なところで抜けているな…そして同じく変なところで抜けている兄貴が私の言葉に意味もなく感動している。一体どこに感動する場所があったのだろうか。


「なまえが俺のために…!」


ばっっっかじゃないの!?ああもうこれだからコイツとは一緒にいたくない。どうか他人から見て家族だと思われませんように。こんなの一緒とか死にたい。


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